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2001 年度 実績報告書

ステロイド依存性リンパ球アポトーシスの分子機序と疾患病態における意義に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13470047
研究機関北海道大学

研究代表者

上出 利光  北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 教授 (00160185)

研究分担者 猪部 学  北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 助手 (10312414)
キーワード胸腺細胞 / アポトーシス / ステロイド / カスペース
研究概要

グルココルチコイド(GC)刺激による胸腺細胞アポトーシスの分子機序に係わるDIG-1遺伝子を強制発現させたトランスジェニックマウス(TG)においては、対照群に比して無刺激にても胸腺が萎縮していた。GCをin vivo投与することにより、CD4'CD8'陽性胸腺細胞(DP胸腺細胞)が、対照群に比して有意に減少した。しかし、抗CD3抗体投与あるいは放射線照射による胸腺細胞のアポトーシスは対照群と明らかな差は認められず、DIG-1遺伝子はステロイド依存性アポトーシスに特異的に関与する分子であることが判明した。その作用機序を明らかにする目的で、これまでアポトーシスに関与することが判明している分子群につき検討した。TGと対照マウスにおいてFas,FasL,FADD,TRAIL,TNF-Rp55,TRADD等の遺伝子発現に有意差は認められなかった。Bcl-2及びBcl-xLの蛋白発現にも差は認められなかった。DIG-1 TGでは、GC刺激により対照群に比して有意にカスペース3,8,及び9の活性が上昇しており、胸腺細胞における活性型カスペース3と9蛋白も上昇していることが判明した。すなわちDIG-1は、GC刺激よりカスペース3,8,9の活性化を促進し、胸腺細胞のアポトーシスを抑制していることが明らかとなった。TNFファミリーやBcl-2ファミリーとは異なるアポトーシス制御機構が存在することを明らかにした。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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