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2002 年度 実績報告書

金属肺における循環系白血球の活性化に関する分子生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 13470080
研究機関福井医科大学

研究代表者

日下 幸則  福井医科大学, 医学部, 教授 (70135680)

研究分担者 森 富男  福井県衛生研究所, 生活科学部, 研究員
菅沼 成文  福井医科大学, 医学部, 助手 (50313747)
佐藤 一博  福井医科大学, 医学部, 助教授 (40262620)
櫻澤 博文  福井医科大学, 医学部, 助手 (50345675)
村岡 道夫  福井県衛生研究所, 生活科学部, 主任研究員
キーワード金属超微細粒子 / ニッケル / サイトカイン / TIF-α / ヒト白血球 / NF-κB / ELISA / in-vitro実験系
研究概要

13年度には、人の全血から分離した白血球を用いて、第7属の金属である鉄、コバルト、ニッケルの超微細粒子の作用により、サイトカインの一種であるTNF-αが産生されることを明らかにした。14年度は、このことを踏まえ、(1)in vitro実験系を確立するため、ニッケルの超微細粒子でTNF-αを産生するヒトの株化細胞を選択する。(2)TNF-αの産生と関連する転写活性因子のひとつであるNF-κBの産生を検出する。(3)金属超微細粒子によるヒト白血球からの他のサイトカイン(IL-1β、IL4など)の産生を計画した。(1)については、株化T細胞の1つであるM8166について、TNF-αの産生をみたが、TNF-αの放出は、全てバックグラウンド値に近く、有意な上昇を観察できなかった。従って、他の白血球細胞株を探索中である。(2)については、キット実験で、NF-κBは、人の末梢血白血球分画から放出がわずかにみられたが、再現されなかった。購入したNF-κBのELISAキットの精度の問題があるので、実験条件の検討、キットの見直しを行っている。(3)については、これらサイトカインのキットを一部用いての予備実験にとどまった段階であり、次年度、本格的に実験を行う予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 張 群工, 日下幸則, 佐藤一博 他: "Comparative Toxicity of Standard Nickel and Ultrafine Nickel in Lung after Intratracheal Instillation"Journal of Occupational Health. vol.45. 23-30 (2003)

  • [文献書誌] 佐藤一博, 日下幸則 他: "Direct Effect of Vanadium on Citrate Uptake by Rat Renal Brush Border Membrane Vesicles (BBMV)"Industrial Health. vol.40. 278-281 (2002)

  • [文献書誌] 荒記俊一 編集, 佐藤一博, 日下幸則: "中毒学-基礎・臨床・社会医学-"朝倉書店. 74-79 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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