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2002 年度 実績報告書

生活習慣病の発症予防に関する職域コホート追跡研究-生活習慣変容がインスリン濃度と危険因子集積に及ぼす影響の検討

研究課題

研究課題/領域番号 13470087
研究機関名古屋大学

研究代表者

豊嶋 英明  名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (10023657)

研究分担者 八谷 寛  名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (30324437)
玉腰 浩司  名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (30262900)
近藤 高明  名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (00195900)
キーワード生活習慣病 / コホート研究 / 健診結果 / 循環器疾患 / 生活習慣 / 既往歴調査 / インスリン濃度 / 生活習慣の変化
研究概要

本研究は、平成9年(1997年)に発足した複数の職域集団(約11,000人)を対象とした、定期健康診断成績のデータベース化と生活習慣アンケート結果に基づく10年間のコホート研究に、新たな対象者を加えて追跡を継続することを第一の目的としている。本年度は特に、以下の3つの具体的な課題に関する成果が得られた。
(1)標的疾患発症把握システムの構築
2002年5月に、病歴に関する調査を実施した。自記式問診票を用いて行った調査の結果、1997年から5年間に入院を要するような心臓病にかかった者は52名で、うち33名が虚血性心疾患であった。これらの者のうち、診断根拠や病型について主治医に対して調査を実施することに同意した者は16名であった。詳細調査は主治医に対する自記式アンケートであり、心筋梗塞については、MONICA基準に近年の医療実態に即した基準を加えた定型的な質問票を用いた。狭心症、心筋梗塞ともに、可能な限り診断根拠となった心電図を収集した。なお、次回の病歴調査は平成16年度に実施する。
(2)生活習慣の変化の測定とその疾患発症に及ぼす影響の検討
2002年5月に35歳以上の自治体職員に対して、身体活動、栄養、喫煙、飲酒などの生活習慣やストレス、過去からの体重変化、家族歴について自記式問診票を用いて調査を実施した。質問票の返送は所属単位で行い、251所属中250所属から返送があった。また、総回収数は7,955(78.3%)であった。現在、データ入力及びデータクリーニングが終了し、単純集計作業を実施している。
(3)ベースライン時に測定したインスリン濃度の再測定の実施
ベースライン時にインスリン濃度を測定した被検者について、5年後の血清でも測定を行い、同一個人内の変化に及ぼす生活習慣の変化の影響を検討することを目的とした。本年度は健診時余剰血清を収集、保存し、血清インスリン濃度の測定を開始した。全ての保存検体についてインスリン濃度の測定が終了し次第、データベース化し、分析を行う予定である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Tamakoshi K: "The metabolic syndrome is associated with elevated circulating C-reactive protein in healthy reference range, systemic low-grade inflammatory state"International Journal of Obesity. (in press). (2003)

  • [文献書誌] Yatsuya H: "Association between weight fluctuation and fasting insulin concentration in Japanese men"International Journal of Obesity. (in press). (2003)

  • [文献書誌] Tamakoshi K: "U-shaped Association Between White Blood Cell Count and Fasting Plasma Glucose Level"Diabetes Care. 26・3. 950 (2003)

  • [文献書誌] Tamakoshi K: "The accuracy of long-term recall of past body weight in Japanese adult men"International Journal Obesity. 27・2. 247-252 (2003)

  • [文献書誌] Hori Y: "Gender and age differences in lifestyle factors related to hypertension in middle-aged civil service employees"Journal of Epidemiology. 13・1. 38-47 (2003)

  • [文献書誌] Zhu SK: "Short-and long-term reliability of information on previous and family history as compared with that smoking and drinking habits in questionnaire surveys"Journal of Epidemiology. 12・2. 120-125 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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