研究課題/領域番号 |
13470087
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
豊嶋 英明 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (10023657)
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研究分担者 |
近藤 高明 名古屋大学, 医学部, 助教授 (00195900)
玉腰 浩司 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (30262900)
八谷 寛 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (30324437)
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キーワード | 生活習慣病 / 職域コホート研究 / アンケート調査 / 病歴 / インスリン抵抗性 / HOMA指数 / メタボリック症候群 |
研究概要 |
この研究は生活習慣病の発病機序解明と予防対策立案のため、1997年に発足した職域コホート研究(対象者数約11,000人)である。出発時と5年後の2002年に、生活習慣に関する詳細なアンケート調査と健診成績のデータベース化、並びに血清保存を行い、血清からは健診で得られない項目の測定を実施している。更に標的臓器疾患を含む生活習慣病の病歴調査を2年毎に行っている。今年度は以下の結果を得た。 (1)地方自治体職員の中でいずれかの生活習慣病に罹患し、研究者が主治医に対して詳細な病歴調査を行うことに同意した者は376名いた。対象者が申告した病歴の正しさについて主治医に問うアンケート調査を実施した結果290件の有効回答を得た。病歴の正答率は高血圧:99.4%、糖尿病:95.7%、高脂血症:95.7%、高尿酸血症:98.7%と高く、申告された病歴の信頼性は高いと考えられた。申告がないことの信頼性については健診成績を基準として検討中である。 (2)ベースライン調査を受けた民間企業従業員中、生活習慣病の既往と健診成績の異常が無く、インスリンを測定し得た764名について、インスリン抵抗性の指標としてHOMA(Homeostasis-model-assessment)指数を求め、因子の集積が2つ以上と定義したmetabolic syndrome(MS)の3年後の発現との関連性を検討した。764人中39人(5.1%)にMSが発現し、HOMAにおける四分位最低値群から最高値群に移るにつれ発現割合は増加した。喫煙、飲酒、身体活動、BMI、年齢の違いを補正しても、HOMA四分位の増加とともにMS発現のオッズ比は有意に増加した。臨床的に正常と見なされる集団においてもインスリン抵抗性の僅かな違いが将来のMS発現と関連していた。
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