研究分担者 |
下寺 信二 高知医科大学, 神経精神医学, 講師 (20315005)
青木 省三 川崎医科大学, 精神医学, 教授 (80144749)
井上 新平 高知医科大学, 神経精神医学, 教授 (20125826)
藤井 達也 大阪府立大学, 社会福祉学部, 教授 (80248905)
黒田 研二 大阪府立大学, 社会福祉学部, 教授 (70144491)
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研究概要 |
精神分裂病の医療経済学的研究については,心理教育の効果に関するコスト分析を行った.研究対象患者は54名とし,彼らはすべて家族の感情表出(expressed emotion, EE)の高いと評価された家族とともに生活していた.EE評価はカンバウェル家族面璋によって行った.心理教育群は分裂病者30名とし,家族への心埋教育を行い,残りの24名を対照群とし通常の外来治療を行い,9力月間の追跡を行った.9カ月再発リスクは介入群では30.0%,対照群では58.3%であった.追跡期間中の医療および福祉サービスコストを算出し,両群で比較検討した.その結果,心理教育群の一人あたり平均コストは対照群ど比較して少額となっていた. 気分障害に関しては家族のEEによるコスト比較研究を行った.**名の患者の家族のEEを同様に評価し,退院後9カ月間の追跡を行った.追跡期間中の**再発リスクは高EE群83.3%,低EE群19.2%であった.追跡期間中の医療および福祉サービスコストを算出し,両群で比較検討した.その結果,高EE群の一人あたり平均コストは低EE群と比較して少額となっていた. 摂食障害に関しては,**名の対象者の家族のEEの評価を行い,追跡研究を継続していっている.
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