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2003 年度 実績報告書

高齢者のライフスタイルが機能的健康と長期ケア利用に及ぼす影響に関する縦断研究

研究課題

研究課題/領域番号 13470091
研究機関高知大学(医学部)

研究代表者

大原 啓志  高知大学, 医学部, 教授 (00033209)

研究分担者 太田 充彦  高知大学, 医学部, 助手 (80346709)
杉原 由紀  高知大学, 医学部, 助手 (90304675)
安田 誠史  高知大学, 医学部, 助教授 (30240899)
キーワード高齢者 / 身体機能 / 日常生活動作能力 / 保健習慣 / 縦断研究
研究概要

本研究の目的は、在宅高齢者のライフスタイルが、身体機能遂行能障害、日常生活動作能力(activities of daily living, ADL)障害、ケアサービス利用開始という3つの事象に及ぼす影響を検討することである。身体機能遂行能とADLの障害について検討を終えた。ベースライン調査で、四肢機能(重量物押し引き、軽量物運搬、前屈位、上肢挙上、指先作業の5項目)と日常生活動作能力(食事、更衣、整容、排泄、入浴、歩行の6項目)の両方に障害がなかった者のうち、追跡調査に回答した1,017名を解析対象とした。追跡時点の状況を、「四肢機能もADLも障害なし(859名)」、「四肢機能のみ障害あり(1項目以上困難あり)(96名)」、「ADL障害あり(1項目以上困難ありか要手助け)(62名)」の3カテゴリーで表して、多項ロジスティック回帰モデルをあてはめ、性、年齢を調整して、保健習慣との関連を検討した。四肢機能障害に関連したのは、睡眠時間非至適〔至適に対する調整オッズ比OR=1.9(95%信頼区間1.2-2.9)〕、熟睡感なし〔ありに対する調整OR=2.7(1.4-5.1)〕、便通不規則〔規則的に対する調整OR=1.8(1.1-2.8)〕、定期的運動習慣なし〔ありに対する調整OR=1.7(1.1-2.7)〕であった。ADL障害に関連したのは便通不規則〔調整OR=1.9(1.1-3.3)〕だけであった。保健習慣の多くが、ADL障害の前段階である四肢機能障害の危険因子であるが、その危険因子としての重要性が、ADLだけに注目した検討では見逃されることが示唆された。なお、解析には、個人同定項目が削除されたデータファイルを用い、個人情報保護に細心の注意を払った。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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