研究課題/領域番号 |
13470096
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
石川 鎮清 自治医科大学, 医学部, 助手 (70306140)
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研究分担者 |
濱崎 圭三 自治医科大学, 医学部, 助手 (90306142)
長嶺 伸彦 自治医科大学, 医学部, 助教授 (20275689)
梶井 英治 自治医科大学, 医学部, 教授 (40204391)
吉村 学 自治医科大学, 医学部, 助手 (20285802)
後藤 忠雄 自治医科大学, 医学部, 助手 (00285800)
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キーワード | 循環器疾患 / 発症要因 / 前向き研究 / コホート研究 / 高血圧 / 高血圧分類 / 死亡 / 日本人 |
研究概要 |
対象と方法:本研究は12地区で共同で行っているコホート研究である。今回は血圧群別の基準を日本高血圧学会のガイドラインにしたがい、至適血圧(120/80mmHg未満)、正常血圧(120-129/80-84mmHg)、正常高値(130-139/85-89mmHg)、軽症高血圧(140-149/90-99mmHg)中等症高血圧(160-179/100-110mmHg)、重症高血圧(180/110以上)の6群に分けた。それぞれの群の人数(%)と循環器危険因子の値を比べた。 結果:男女別の血圧群別の頻度は、至適血圧、正常血圧、正常高値、軽症高血圧、中等症高血圧、重症高血圧のそれぞれの割合は、男性では、29.5%、18.5%、18.4%、22.8%、8.3%、2.4%で、女性では、37.0%、17.7%、16.7%、20.0%、6.7%、1.9%であった。 平成12年12月末日までの死亡率を男女別に各群でみていくと、男性では、それぞれ、24.8%、13.5%、18.2%、28.2%、9.4%、5.6%で、女性では21.6%、17.1%、22.1%、24.9%、9.4%、5.0%であった。Coxの比例ハザードモデルで年齢、喫煙を調整した各群の相対危険を求めたところ、至適血圧を基準とした場合の他の群の相対危険は、男性で、正常血圧0.88(95%信頼区間:0.58-1.32)、正常高値1.1(0.77-1.61)、軽症高血圧1.17(0.84-1.64)、中等症高血圧0.97(0.61-1.54)、重症高血圧1.99(1.13-3.50)で、女性ではそれぞれ、1.12(0.69-1.81)、1.38(0.88-2.17)、1.16(0.75-1.79)、1.00(0.55-1.84)、2.51(1.21-5.20)で、重症高血圧の死亡が男女とも有意に上昇していた. まとめ:重症高血圧群(180/110mmHg以上)では男女とも死亡のリスクが上昇していた。重症高血圧群以外の群でのリスクが男女とも上昇していなかった。
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