研究課題/領域番号 |
13470097
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
永井 正規 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (90124403)
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研究分担者 |
渕上 博司 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (20219075)
太田 晶子 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (20337554)
柴崎 智美 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (20235568)
高橋 美保子 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (50255121)
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キーワード | 糖尿病 / IGT / 健康日本21 / 個別健康教育 / 検診 |
研究概要 |
本年度は、糖尿病検診及び基本健診受診記録の整理と糖尿病予備軍における生活の実態調査、糖尿病検診を実施した。 1.糖尿病検診及び基本健診受診記録の整理 対象とするN県O町において、1991年度から2001年度までの健診の単年度毎の記録を、パソコンで個人毎のデータとして併合し、過去2回(1991年、1996年)の糖尿病検診受診者に関しては糖尿病に関する検査の経年的データを整理した。さらに、住民基本台帳のデータと照らし合わせ、現在の生存、死亡、転出の有無を確認した。その結果1991年糖尿病検診受診者1374人中153人の死亡が確認された。 2.糖尿病予備軍における生活の実態調査 2000年度に実施した過去2回の糖尿病検診受診者における現在の生活習慣の調査に関して解析を行った。その結果、過去に糖尿病、IGTを指摘されている者では高血圧、肥満、高脂血症の合併頻度が高く、糖尿病男性では多量飲酒者の割合が14.7%と正常者と比較して高かった。その他の生活習慣、運動習慣は過去の耐糖能障害の判定結果によるちがいはなく、運動習慣、生活の規則性、食事の規則性、飲酒、現在の喫煙、体重維持の努力、糖尿病予防のための注意などの項目で、正常者中でも男性において生活習慣改善の必要性が示唆された。耐糖能異常を判定されている者でも理想体重を知っている者の割合が、男性61.5%、女性75.8%と低く、以前の検診の結果についても、正しく認識している者の割合は、糖尿病で50%、IGTでは20%以下と大変低く、事後指導、健康教育の充実の必要性が明らかになった。 3.糖尿病検診の実施 対象となる町で、全住民に対して経口糖負荷試験を一次スクリーニング検査とする糖尿病検診を実施した。生活習慣病予防健診受診者713人中563人が経口糖負荷試験を受検し、うち糖尿病と判定された者が男8.6%、女6.6%、IGTは男28.1%、女20.9%であった。年齢階級別には年齢が高くなると糖尿病の割合は高くなるが、男は60歳代から、女では70歳代から30%以上がIGTと判定されている。今回の糖尿病検診の判定結果をもとに、薬物治療の必要のない糖尿病と、IGTを対象に、全7回の予定で糖尿病予防教室、個別健康教育、支援レターによる事後指導を実施した。栄養、運動、合併症などの指導目標を設定し、上記2の生活習慣の調査で明らかになった問題点を整理して指導を行った。糖尿病予防教室、個別健康教育については、全7回の脱落者も少なく、最終的に再度経口糖負荷試験を実施して、事後指導の効果判定を実施し評価する。
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