研究課題/領域番号 |
13470097
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
永井 正規 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (90124403)
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研究分担者 |
高橋 美保子 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (50255121)
太田 晶子 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (20337554)
柴崎 智美 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (20235568)
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キーワード | 糖尿病 / IGT / 健康教育 / 検診 |
研究概要 |
1.データの解析 (1)2001年度糖尿病検診でIGTと判定された者で、心電図で異常所見のあった者の割合はq波12.2%、R波4.6%、ST6.1%、T9.9%とDM、正常者より高かったが、ロジスティック回帰分析を用いた性、年齢を調整したオッズ比は、正常者、DMと比較して有意に高くなかった。 (2)1991年糖尿病検診受診者の2003年までの死亡を観察し、耐糖能別の死亡状況を確認したところ、年齢調整したハザード比は、女では、DM群2.82(95%CI:1.23-6.45)、IGT群1.80(95%CI:0.97-3.32)と高い。 (3)1996年、2001年糖尿病検診を受診し、IGTやDMと判定された住民を対象に勧奨し、2003年に経口糖負荷試験を実施したところ、2001年IGTの者56人のうち、2003年には16.1%がDM、60.7%がIGT、23.2%が正常であった。 2.データベースの整理 2002年検診データ,2003年の検診データ、事後指導データを整理し、1991年よりの検診データを整理した。データの利活用について実際に保健活動を展開する市町村保健師と検討を加えた。 3.効果的な事後指導の実施 今年度も、継続して糖尿病予防教室(集団指導)、個別健康教育、支援レターを実施し、指導方法の検討を加えた。これらの対象者に、生活習慣に関する質問票調査、自分の耐糖能、理想体重等に関する調査を実施したところ、全体で88.7%が、理想体重を認識している。また、これらの指導に参加している者の78.6%が、食事療法が最も役に立っているとしているが、食品交換表が役に立つ者は17.9%と低く、地域や対象者にあわせた食事指導を実施することが必要である。効果的な事後指導のあり方について今後も検討を加える。
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