研究課題/領域番号 |
13470139
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
若宮 伸隆 旭川医科大学, 医学部, 教授 (20210867)
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研究分担者 |
福澤 純 旭川医科大学, 医学部, 助手 (40333695)
小笠原 正洋 旭川医科大学, 医学部, 助手 (40185492)
吉田 逸朗 旭川医科大学, 医学部, 助教授 (20041816)
鈴木 定彦 鳥取大学, 医学部, 助教授 (90206540)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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キーワード | コレクチン / レクチン / 動脈硬化 / スカベンジャー受容体 / 補体 / 微生物 |
研究概要 |
平成13〜15年度の研究成果としては以下の如く、7つのプロジェクトがめざましく進展した。 (1)血管内皮細胞存在型コレクチン遺伝子CL-P1の遺伝子クローニングが終了した。 1.ヒトCL-P1cDNAのクローニング 2.マウスCL-P1cDNAのクローニング 3.ラットCL-P1cDNAのクローニング 4.アフリカツメガエルCL-P1cDNAのクローニング 5.ゼブラフィッシュCL-P1cDNAのクローニング 6.遺伝子ターゲッティング用マウスCL-P1ゲノムDNAのクローニング 7.ヒトCL-P1ゲノムDNAのクローニング (2)ヒト、ゼブラフィッシュCL-P1遺伝子永久発現細胞株の樹立 1.永久発現株細胞の樹立・発現レベルの異なる株を得た。 2.部分遺伝子発現細胞株の樹立を行った。 (3)分泌型CL-P1作成とその欠損や点変異蛋白質の作成 1.分泌型CL-P1の発現系の探索 2.上記の発現系を用いて、コラーゲン部分、レクチン部分、coiled coil部分の機能ドメイン欠損蛋白質の作成 3.分泌型蛋白に結合実験のためのELISAシステムの樹立 (4)CL-P1細胞内領域に結合する蛋白質の探索 1.酵母two hybridシステムを用いた結合タンパク質のクローニング 2.クローニングしたAP2M2蛋白とCL-P1蛋白の結合実験 (5)酸化の異なる変性LDLの作成とその解析 (6)コレクチン発現誘導にかかるpromoter解析 (7)ヒト血管内皮細胞の正常細胞株であるHUVECにおける常在型CL-P1の発現誘導の検討 本研究の大きな目標としては、CL-P1遺伝子ノックアウトマウスを用いた種々の個体レベルの研究を行うことであるが、そのための基礎実験をこの3年間で蓄積する事が非常に重要であると捉えている。まず細胞レベルの遺伝子発現株を用いた研究により、受容体の機能解析を中心に行い、また正常発現細胞株HUVECでの発現誘導の発見があり、常在型でありながら特殊な環境では、著しくその発現が増強する事実も明らかになった。本研究は現在やっと基礎研究の土台が整った段階であり、個体レベルのCL-P1のスカベンジャー機能解析への展開に続いていくと考えている。
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