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2002 年度 実績報告書

Alport症候群の治療法開発に向けた基礎的検討

研究課題

研究課題/領域番号 13470159
研究機関新潟大学

研究代表者

内山 聖  新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (80108050)

研究分担者 里方 一郎  新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (70170800)
キーワードAlport症候群 / サイクロポリンA / エナラプリル / tenascin C / Col4a4 / 遺伝子治療 / トランスジェニックマウス / electroporation
研究概要

1)Alport症候群 モデルマウスにおける薬物療法の有効性の検討
病理組織学では、CyA投与群およびenarapril投与群では、半月体形成は有意に抑制された。生存期問は、CyA投与群、MZR投与群では無治療群と比べて有意差は認められなかったが、enarapril投与群では生存期間も有意に延長した。enalapril投与群では、細胞外基質TNCの発現量増加のみが有意に抑制された。TGF-β1が細胞外基質の発現増加に関与していることが示唆された。enalaprilは、TGF-β1を介さずに、TNCの発現増加を抑制することが考えられた。アンジオテンシン変換酵素阻害薬は、Alport症候群の薬物治療として有効であると考えられた。
2)Col4a4・tenascin Cダブルノックアウトマウスの解析
Col4a4・tenascin Cダブルノックアウトマウスでは、尿タンパクが8週齢で有意に抑制され、生存期間も有意に延長した。GBMにおけるTNCの発現増加は、Alport症候群においては腎障害の増悪因子になることが考えられた。
3)IV型コラーゲンα4鎖を産生するトランスジェニックマウスによるAlporl症候群モデルマウス表現型の救済実験
CAGプロモーターにCol4A4遺伝子をつなぎ、レポーター遺伝子としてLacZ遺伝子を用いたトランスジェニックマウスを作成した。COl4A4ノックアウトマウスと交配し、救済実験を行つている段階である。
4)eledroporation法によるAlport症候群の遺伝子治療の検討
プラスミドpCAGGS/Col4a4/LacZを、マウスの腹部大動脈あるいは腎被膜下に注入後、electroporationを行つた。腎被膜下投与のelectroporation法は、腎皮質に比較的高率に遺伝子導入でき、本疾患の遺伝子治療に有用である可能性が考えられた。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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