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2002 年度 研究成果報告書概要

染色体微小欠失・重複疾患を引き起こす反復ユニット配列の詳細な解析と原因遺伝子追究

研究課題

研究課題/領域番号 13470167
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 小児科学
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

蓑島 伸生  慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (90181966)

研究分担者 清水 厚志  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (30327655)
佐々木 貴史  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (70306843)
研究期間 (年度) 2001 – 2002
キーワードヒトゲノム / 染色体微小欠失 / 染色体重複 / 比較ゲノム解析 / ウィリアムズ症候群 / 8p23.1 duplication症候群 / Low copy repeat / Segmental duplication
研究概要

ヒトゲノムには低頻度反復配列(Low Copy Repeat;LCR)と呼ばれる塩基配列が存在する。LCRは通常の反復配列ではなく、遺伝子や偽遺伝子等の様々なユニットからなっており、進化の過程でそれらのユニットが周囲の非LCR領域も巻き込みながら、重複や逆位、欠失等の大規模変化を繰り返して形成されてきたと考えられる。LCRは、遺伝子数やDNA断片コピー数の多型(CNV;Copy Number Variation)の生成原因の一つである。CNVのうち、規模の大きなものは、DiGeorge症候群、Smith-Magenis症候群のような欠失・重複による疾患の原因ともなる。それらの疾患の原因領域にはLCRが存在している。CNVは他の遺伝性疾患や、ある種の精神疾患にも深い関連があると考えられ、昨今俄に研究が進展している。 LCRは、その複雑さ、長さのためにゲノム塩基配列のギャップの原因ともなっている。このようにCNVとそれを生じさせているLCRの研究は今後のゲノム研究の中で重要な位置を占める。本研究では、7q11.23Williams症候群領域(WBSCR)と8p23.1duplication症候群領域のLCRの構造解析を行った。これらの領域のNCBI build36のデータを用いて、詳細なコンティグマップを作成し直し、 LCRユニットの位置、長さを確定し、さらにそれぞれのLCRに含まれる遺伝子、偽遺伝子の詳細な解析を行った。ヒトと類人猿ゲノムの詳細な解析により、上記どちらの疾患ゲノム領域でもコアとなるユニットが最初に存在し、進化に伴って転移を繰り返す際に転移先周辺の配列を巻き込みLCR化させる現象が明瞭になった。また、build36でWBSCR内にあるとされたギャップは見かけ上のもので、実際にはCNV多型を持つ二つのアリルの混在によるミスアセンブルであり、同ギャップは存在しないことも強く示した。なお、本研究の成果について、研究期間終了後以下の発表を行った。[論文]Nature431:931,2004; BMC Genomics5:92,2004; Nature439:331,2006,[学会発表]国内5件

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2002

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] ヒト22番及び8番染色体のゲノム解析と遺伝子同定の現状-“網羅的"解析法の確立と実践2002

    • 著者名/発表者名
      佐々木 貴史
    • 学会等名
      第25回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2002-12-13
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] Current Status of the Genome Analysis and Gene Finding for the Human Chromosome 22 and 8 at Keio University: Practice of a "Comprehensive" Analysis.2002

    • 著者名/発表者名
      Takashi, Sasaki
    • 学会等名
      The 25th Annual Meeting of Molecular Biology Society of Japan
    • 発表場所
      Yokohama
    • 年月日
      2002-12-13
    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [学会発表] Sequence Analysis and Annotation Strategy for the Complete Human Gene Catalog at Keio University.2002

    • 著者名/発表者名
      清水 厚志
    • 学会等名
      Human Annotation Workshop 2
    • 発表場所
      Hinxton, UK
    • 年月日
      2002-09-03
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2010-06-09  

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