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2001 年度 実績報告書

臍帯血リンパ球からのウイルス特異的キラーT細胞の誘導法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 13470168
研究機関東海大学

研究代表者

加藤 俊一  東海大学, 医学部, 助教授 (70096212)

研究分担者 服部 欽哉  東海大学, 医学部, 助手 (50276820)
矢部 普正  東海大学, 医学部, 講師 (70220217)
矢部 みはる  東海大学, 医学部, 講師 (40172514)
キーワード臍帯血移植 / CTL / ヘルペスウイルス / リンパ球幼若化反応 / real time PCR / CD8+CD11b-
研究概要

1.臍帯血移植後の免疫能
これまでに東海大学等で実施した臍帯血移植症例における免疫能の回復を詳細に解析し、骨髄移植やCD34選択的移植の症例と比較した。臍帯血移植においてはリンパ球数の回復が早く、CD4は骨髄移植と同等であるが、CD8が骨髄移植よりも頻度が低いためCD4/CD8比が高い。CD8+CD11b-のCTLは低いことが判明した。IL-2に対する反応性は骨髄移植よりも低く、全体的に骨髄移植よりも免疫の回復が遅れている傾向が明らかになった。
2.ウイルスのreal time PCR法による定量的測定法の確立
ヘルペスウイルス(HSV-1、VZV、CMV、HHV-6、EBVなど)のreal time PCRアッセイ法を確立し、移植後の患者血液などのサンプルで経時的に測定を行っている。
3.ウイルス特異的リンパ球幼若化反応(LPR)
すでに確立しているVZVに対するLPRと同様のリンパ球幼若化反応の系を確立した。このアッセイにより、移植後の患者におけるウイルス特異的細胞性免疫の評価が可能となった。
4.ウイルス特異的CTLの誘導
EBVとCMVに対するCTLの誘導を試み、健康成人や骨髄移植後の患者からの末梢血リンパ球からCTLを誘導することに成功した。
このように当初の目標どおりに研究は進行しており、今後臍帯血リンパ球からウイルス特異的CTLを誘導する方法の開発に着手する予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Rocha V: "Comparison of outcomes of unrelated bone marrow and umbilical cord blood transplants in children with acute leukemia"Blood. 97. 2962-2971 (2001)

  • [文献書誌] Hagihara M: "Extensive and long-term ex vivo production of dndritic cells from CD34 positive umbilical cord blood or bone marrow cells by novel culture system using mouse stroma"Journal of Immunological Methods. 253. 45-55 (2001)

  • [文献書誌] Kato S: "Absence of CD34- hematopoietic precursor population in recipients of CD34+ stem cell transplantation"Bone Marrow Transplant. 28. 587-595 (2001)

  • [文献書誌] Oki M: "Efficient lentiviral transduction of human cord blood CD34+ cells followed by their expansion and differentiation into dendritic cells"Experimental Hematology. 29. 1210-1217 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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