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2001 年度 実績報告書

SPINK5の分子遺伝学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 13470174
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

山西 清文  京都府立医科大学, 医学部, 講師 (10182586)

キーワード角化症 / cDNA / ゲノム機能解析 / プロテアーゼインヒビター / 角化細胞 / SPINK5
研究概要

Netherton症候群は,重症のアトピー症状(アトピー性皮膚炎,花粉症,高IgE血症,高好酸球血症),魚鱗癬,毛幹異常(bamboo hair)を特徴とする疾患であるが,原因遺伝子であるSPINK5の変異からこれらの表現型が形成される機序は不明である。Netherton症候群におけるアトピー症状は,角質形成異常に起因するバリアー障害なのか,それとも,免疫系におけるSPINK5の機能低下により特定のプロテアーゼ系に脱制御が生じ,その結果としてアトピー症状を引き起こすのか,SPINK5は魚鱗癬の発症機構のみならず,アトピー性皮膚炎の分子遺伝学的な背景を解明する突破口となる得る,極めて興味深い遺伝子である。本年度は,マウスSPINK5構造と遺伝子ファミリーの同定を目的に,マウスSPINK5 cDNA,およびその関連遺伝子のcDNAのクローニングを実施した.マウスセリンプロテアーゼインヒビターのドメイン領域をコードする配列をプローブとして,ビオチン標識し,RecAとともにマウス表皮cDNAプラスミドライブラリーと反応させ,RecAを介して相同配列間のベアリングを行った.ストレプトアビジンマグネティックビーズによるキャプチャー,プラスミド溶出を行い,E. coliを形質転換して,最終的に,コロニーハイブリダイゼーションによって,15の異なるcDNAを得ることができた.今後は,引き続き,これらのcDNAの全塩基配列の決定により,アミノ酸の一次構造の推定,さらに標的遺伝子組み換えのために,129SvJマウスゲノムライブラリーから,これら遺伝子のゲノムDNAのクローニングを実施する予定である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Sayama K, et al.: "Apoptosis signal regulating kinase(ASKI) is an intracellular inducer of keratinocyte differentiation"Journal of Biological Chemistry. 276・2. 999-1004 (2001)

  • [文献書誌] 山西 清文: "角質形成システムの分子病態"京都府立医大雑誌. 110・9. 829-843 (2001)

  • [文献書誌] 山西 清文: "ケラチノサイトの遺伝子発現プロフィール"医学のあゆみ. 199・10. 692-696 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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