研究課題/領域番号 |
13470179
|
研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
遠藤 啓吾 群馬大学, 医学部, 教授 (10115800)
|
研究分担者 |
小山 佳成 群馬大学, 医学部, 助手 (20334138)
荒野 泰 千葉大学, 薬学部, 教授 (90151167)
井上 登美夫 横浜市立大学, 医学部, 教授 (80134295)
|
キーワード | PET / F-18 / トリプトファン / FAMT / Depression / Brain tumor / FDG / うつ病 |
研究概要 |
代表的な機能画像であるポジトロンCT(PET)を用いると、脳の機能、代謝状態を生理的な状態で画像化することができる。そこでうつ病患者を対象として脳のブドウ糖代謝を、^<18>Fで標識したFDG-PETを用いて脳血流の異常の有無を^<99m>Tcで標識した^<99m>Tc-ECD SPECTを用いて検討した。うつ病患者と健常人および症状の軽快後と比較しながら定量的に解析することにより、うつ病患者での異常所見を見出し、海馬領域の代謝異常を報告した。 ^<18>Fで標識したトリプトファンの誘導体(FMT)を合成。FMTを静脈内へ投与後、その体内分布をPETカメラを用いて画像化し、その臨床応用を行っている。アミノ酸代謝の亢進した部位がFMTを取り込むため、ブドウ糖をエネルギー源とする正常の脳にはFMTは分布しない。しかし脳腫瘍はアミノ酸代謝の亢進を反映して陽性像を呈し、FMTを用いたPET検査より、腫瘍の範囲を明らかにすることができることを利用して、脳腫瘍の診断に用いることができる。FDG-PETとの比較、MRIとの比較検討などを行っている。 また精神疾患患者のCT、MRI、MRアンギオグラフィにて形態学的異常と、機能的異常の有無の関連性についても研究を進めている。陽電子放出核種である^<18>Fで標識した新しいPET薬剤の開発により、うつ病に特異的な画像所見を見つけるべく研究を続けている。
|