研究分担者 |
高島 均 香川大学, 医学部, 助教授 (10116402)
土井 昭孚 香川大学, 医学部, 助教授 (00033217)
合田 文則 香川大学, 医学部附属病院, 講師 (90294769)
出原 敏孝 福井大学, 遠赤外開発研究センター, 教授 (80020197)
難波 経豊 香川県立医療短期大学, 講師 (70331866)
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研究概要 |
本研究は,ミリ波・サブミリ波領域電磁波の医療応用として、この帯域でのカテーテル照射装置の開発研究を行うもので,生体医療照射への実用化を目指したものである。特に,生体照射の光源として用いるジャイロトロンは,従来から我々が開発を行ってきたものである。 本研究の当初計画によると,研究には大きく分けて,2つの目的があり,1)生体内カテーテル電送ラインにより転送されてきた電磁波を用いて,生体内の所用の領域を熱変性させるために,局部放射アンテナの開発を行うこと,および,2)福井大学サブミリ波ジャイロトロンを光源とした医療用生体照射装置開発の目処を得ることであった。1)に対しては,誘電体ロッドアンテナのミリ波領域版での開発と(成果(3)(6)),新たに,生体接触部でのインピーダンスマッチングを考慮したARL (anti-reflecting layer)効果を用いた誘電体シートアンテナの開発を行い,これらの基本特性の測定と適用方法を考察した(成果(2)(4)(5))。また,これらの結果をコンピュータ・シミュレーションの結果と比較すると共に,反射波を利用した照射電磁波出力の制御問題を考察した。2)のジャイロトロン装置を用いた生体照射実験では,牛肉片,生体ラットおよび生体ガンに対してプリミテブな照射実験を行った。特に,この照射実験において,挿入型ロッドアンテナおよびをシートアンテナを開発し,世界で初めて,ミリ波カテーテル生体内照射を試みた。結局,このジャイロトロンを用いた生体照射装置が,生体内ガン照射装置として,将来有望であることが分かった(成果(1)(3)(6))。
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