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2002 年度 実績報告書

ポジトロン核種を用いたヒト新鮮脳組織切片の機能解析法の開発と核医学診断への応用

研究課題

研究課題/領域番号 13470193
研究機関(財)東京都高齢者研究・福祉振興財団

研究代表者

佐々木 徹  東京都老人総合研究所, ポジトロン医学研究施設, 研究員 (30158927)

研究分担者 成相 直  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学研究科, 講師 (00228090)
キーワードポジトロン / ヒト脳切片 / オートラジオグラフィー / 画像化 / てんかん / リアルタイム
研究概要

ラジオルミノグラフィープレートの代わりに鏡面加工したシート状固体シンチレータを用い、放射線により発生した微弱光をフォトンカウンティングカメラで撮像する装置を開発した。本装置はシート状個体シンチレータ、超高感度フォトンカウンティングカメラ、温度制御が可能な暗箱と画像処理装置から構成される。片面にアルミニウムを蒸着したシート状個体シンチレータを作製した。色調の異なる2種類の寒天スライス(300μm)を作製して、[^<18>F]fluorodeoxyglucose(FDG)溶液に浸して模擬線源として用い、固体シンチレータの放射線計数効率特性、試料の色調の計数効率に対する影響などを鏡面処理の有無で比較した。シート状固体シンチレータを用い放射線計測する場合、試料の色調によって計数効率が大きく影響され正確な放射能分布を評価することが不可能であることが分かった。固体シンチレータの試料側を鏡面加工することで以下に示す効果が確認された。(1)放射線計測効率の向上(2)試料の色調の計数効率に対する影響を排除(3)チェレンコフ光、生物発光などに起因する暗発光(バックグラウンド)の影響を排除
これにより、切片上の放射能分布をリアルタイムで精度よく画像化、解析することができる可能性が示された。
ヒト生切片を対象とした検討は平成14年7月に第1例目を実施し、これまで7例のデータが蓄積した。その内1例は、正常な脳組織と思われる組織で、他のてんかん病巣の糖代謝とは明らかに異なったパターンを示した。事前に実施したFDG-PET、MRIに検討結果が加わり、個体、組織レベルから細胞一個までが同じ土俵で、同じ材料で比較することができる体制が整った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Sasaki, K.Kawamura, Y.Tanaka, S.Ando, M.Senda: "Assessment of choline uptake for the synthesis and release of acetylcholine in brain slices by a dynamic autoradiographic technique using [^<11>C] choline"Brain Res Protocol. 10. 1-11 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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