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2002 年度 実績報告書

GeneChipを用いた躁うつ病および精神分裂病関連遺伝子の同定

研究課題

研究課題/領域番号 13470194
研究機関特殊法人理化学研究所

研究代表者

加藤 忠史  理化学研究所, 精神疾患動態研究チーム, チームリーダー (30214381)

キーワード双極性障害 / 統合失調症 / うつ病 / 脳 / DNAマイクロアレイ
研究概要

スタンレー財団脳バンクより得た凍結死後脳(前頭葉皮質)50名分から、Trizol(Gibco BRL)キットを用いてtotal RNAを抽出した。RNAの品質をゲル電気泳動により検定した後、Superscript Choice system(Gibco BRL)にてcDNAを作製し、さらにRNA Transcript Labelling Kit(ENZO)を用いてビオチン化cRNAを合成しDNA microarray実験に供した。DNA microarrayは、Affymetrix社のGeneChip protocolに従って行った。Test2chipにてRNAのqualityを検定後、Hu95FLチップを用いハイブリダイゼーションを行った。得られたデータの解析は解析ソフトGenespring(Silicon Genetics)を用いて行った。Rawデータをチップごとに中央値で補正した。発現が大きく変化していた遺伝子については、定量的RT-PCR法により、発現変化を確認した。双極性障害に特異的に変動している遺伝子群、統合失調症またはうつ病群と同じ変化が見られる遺伝子群について、遺伝子の特徴を検討したところ、双極性障害では、カルシウム関連遺伝子が低下していることがわかった。また、得られたGeneChipデーターを元に、判別分析を行った。40の選択された遺伝子を用いた場合、49サンプルで作成した判別関数を用いて残りの1サンプルの診断を予測すると、100%正しい診断が得られることを見出した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kato, T., Iwamoto, K., Washizuka, S., Mori, K., Tajima, O., Akiyama, T., Nanko, S., Kunugi, H., Kato, N.: "No association of mutations and mRNA expression of WFS1/wolframin with bipolar disorder"Neuroscience Letters. (in press).

  • [文献書誌] 加藤忠史: "DNAマイクロアレイの精神疾患の臨床検査法への応用可能性"精神科. 1・5. 424-426 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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