研究課題/領域番号 |
13470199
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研究機関 | (財)東京都医学研究機構 |
研究代表者 |
池田 和彦 財団法人 東京都医学研究機構, 東京都精神医学総合研究所, 参事研究員 (30124663)
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研究分担者 |
額田 敏秀 財団法人 東京都医学研究機構, 東京都精神医学総合研究所, 副参事研究員 (80189349)
池田 研二 財団法人 東京都医学研究機構, 東京都精神医学総合研究所, 参事研究員 (90232181)
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キーワード | 精神分裂病 / DNAチップ / 気分障害 / TaqMan法 / ニューロペプチドY / 部検脳 |
研究概要 |
米国スタンレー財団脳バンクより供与された精神分裂病の剖検脳前頭葉をDNAチップ法でしらべたところ、対照とは発現のことなる遺伝子が複数みつかった。このうちのひとつであるニューロペプチドY遺伝子は発現が顕著に減少していた。そこで定量的mRNA法により、ニューロペプチドYmRNA量を対照・分裂病・双極性障害・大うつ病の剖検脳前頭葉および側頭葉(総計120検体)ではかったところ、分裂病の前頭葉(P=0.003)および双極性障害の前頭葉(P=0.031)で対照にくらべ有意に減少していた。 ニューロペプチドYmRNAの減少は、検索試料の性差、年齢、死後時間、左右半球の差、初発年齢、病期、総服薬量などと相関しないことから、分裂病の病態と相関している可能性がつよく示唆された。
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