研究課題/領域番号 |
13470212
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
渡辺 毅 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (80158641)
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研究分担者 |
真田 寛啓 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (40254007)
加藤 哲夫 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (70194834)
馬場 恒春 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (60183571)
塚本 和久 東京大学, 医学部, 助手 (20251233)
旭 浩一 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (60274966)
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キーワード | PPAR / 糖尿病性腎症 / IgA腎症 / 慢性腎不全 / アデノウィルス・ベクター / インスリン抵抗性 / thiazolidina / fibrate |
研究概要 |
本年度の研究実施計画 (1)臨床的検討: 糖尿病性腎症及びIgA腎症患者の登録と後ろ向き研究:糖尿病患者では病態診断として、空腹時血糖、HBA1c、グルカゴン負荷試験、Steady State Plasma Glucose値(SSPG)の測定した。IgA腎症患者では、腎生検により組織学的病型を分類する。他の臨床データ(性、年齢、履病期間、治療法、喫煙、血清BUN、Cr、総コレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪、尿中蛋白またはアルブミン量、収縮期及び拡張期血圧,身長、体重,BMI、網膜症、末梢神経症、心電図異常の有無)を各患者で入力、データベースを構築した。登録患者の中で、thiazolidine系及びfibrate系薬剤で治療した患者と他の治療法の患者について、主として1/s-Crのslopeと他の臨床データの影響を考慮し比較検討した。その経過で、thiazolidine系薬剤の糖尿病患者への使用で、血中の線溶系の異常が改善すること、また、血中VEGFが増加することを発見した(文献1,2)。また、糖尿病性腎症、IgA腎症患者の蛋白尿及びレニン・アルドステロン系の腎機能予後への役割について発表した(文献3,4)。 (2)アデノウィルスによるPPAR発現の基礎的検討: shuttle plasmid vectorにPPARα、β、γを組み込んだプラスミドとアデノウイルスDNAを293細胞にco-transfectionし、相同組換法を用いてAdhPPARα、β、γを作成した。その後、プラーク精製法にてウイルスを精製し、大量培養を行った。MOI(multiplicity of infection)をまずLacZウイルスで決定後、そのMOIにて各培養細胞に各種ウイルスを感染させた。PPARα、β、γの発現は、mRNA及び蛋白レベルで確認した。
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