研究課題/領域番号 |
13470219
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
猿田 享男 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (70051571)
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研究分担者 |
栗原 勲 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (90338038)
柴田 洋孝 慶應義塾大学, 保健管理センター, 講師 (20245484)
林 松彦 慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (60129608)
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キーワード | 核内受容体 / 転写共役因子 / コアクチベーター / コリプレッサー |
研究概要 |
本年度は、SERM結合ER-interacting proteinのスクリーニングに先がけてyeast two-hybrid systemの確立およびERに拮抗して機能する核内受容体COUP-TFと相互作用するタンパク質のスクリーニングを行った。 1.cDNAライブラリーの作製 ヒト冠状動脈内皮細胞およびヒト副腎皮質腫瘍よりmRNAを調製し、逆転写反応で得られたcDNA断片をGal4 activation domainに連結し、yeast two-hybrid systemに用いるpGADT7vectorにligationして作製した。平均insert cDNA sizeは1.0-3.0kbであり、スクリーニングには十分用いられる質のライブラリーが得られた。 2.ライブラリースクリーニング 本年度は、前述のようにまずcDNAライブラリーの作製に加えて、ERに拮抗することが報告されている核内受容体COUP-TFをbaitに用いたCOUP-TF-interacting Proteins(CIPs)のスクリーニングを行った。その結果、2種類の特異性の高いCIP-1,CIP-2が得られて、両者ともにCOUP-TFの新規コリプレッサーとして機能することが示された。本年度のスクリーニングにおいては、偽陽性が少なく、特異性・感受性ともに優れていた。来年度以降は、ERに拮抗する可能性のあるCIP-1,CIP-2の機能解析に加えて、このシステムを用いてSERM結合ER-ineracitng proteinsのスクリーニングを進め、SERM作用発現に重要な転写共役因子をスクリーニングしていく予定である。
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