研究課題/領域番号 |
13470235
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
貝原 聡 京都大学, 医学研究科, 講師 (70324647)
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研究分担者 |
田畑 泰彦 京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (50211371)
上本 伸二 三重大学, 医学部, 教授 (40252449)
田中 紘一 京都大学, 医学研究科, 教授 (20115877)
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キーワード | 小腸再生 / 組織工学 / マイクロカプセル |
研究概要 |
1.小腸細胞の分離・移植に関係した研究 ラット新生児の小腸より、小腸細胞の分離を行った。以前米国にて行っていたものと同じプロトコールにて分離を試みた。しかし以前に使用していたコラゲナーゼと酵素活性の異なるコラゲナーゼを使用したために、酵素による分解速度が以前とは異なり、安定して細胞を分離し得るのが困難であった。そこで本年度はコラゲナーゼの製造元やロット、濃度、温度、反応時間に関する様々な実験を行い、viableな小腸細胞が得られるようになったが、まだ安定して一定の細胞数が得られるとこころまでは至っていない。 2.細胞外マトリックス支持組織の開発 PGAメッシュをポリ乳酸の溶媒を用いコーティングを行い、PGAメッシュの強度を増強させ、また繊維間に膜様構造を作った。このマトリックスにラットより得られた小腸細胞を接種したのちに一定期間培養し、その細胞付着能を組織学的に検討した。このポリ乳酸コーティング後のPGAメッシュはそのままでは細胞の付着能が非常に低い事が判明しため、コラーゲン処理などのさらなる工夫を行っている。 3.徐放性カプセル作製 腸管上皮細胞刺激因子の徐放性マイクロカプセルの作製は、コラーゲンを用いた従来の手法にて行った。現在は含水率の違いとepidermal growth factorに加え、βFGF, HGFの放出に関する実験を行っている。
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