研究課題/領域番号 |
13470239
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
三森 功士 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (50322748)
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研究分担者 |
井上 裕 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教授 (90203249)
森 正樹 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (70190999)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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キーワード | fragile histidine triad / common fragile site / precancerous lesion / cancer susceptible gene / mismatch repair gene / apoptosis / cDNA microarray / adenovirus vector |
研究概要 |
本遺伝子に関する研究のため2年間にわたり基盤研究(B)の科学研究費をいただき、以下のことを明らかにした。特記すべき実績は、癌におけるFHIT遺伝子のゲノム構造破綻に関する解析結果(Proc Natl Acad Sci 1999, Proc Natl Acad Sci, 2001)、食道癌においてFHITが喫煙・飲酒に高い感受性を示したこと(Cancer Res 2000)、発癌機構のひとつしてFHIT変異が大腸癌ではヒト修復酵素MSH2異常に関連しているが、食道癌では直接的関連がないこと報告してきた(Cancer Res 2001、Oncology 2003 (in press))ことである。 一方、研究費申請時の目的(1)として、FHIT上流または下流にて機能する新たな遺伝子群を同定しFHITの機能あるいは不活化機構を明らかにすることを挙げたが、我々はアデノウイルス-FHITベクター(Ad-FHIT)による抗腫瘍効果を解析した結果、FHIT導入食道癌株マウス移植腫瘍の増殖は非導入株に比べ有意に小さく、FHITがcaspase 6を介したアポトーシスに関与していることを報告した(Cancer Res 2001)。caspase以外にもAd-FHITと親株との間でマクロアレイを施行した結果、すでにいくつかの興味深い遺伝子を同定し終えており機能解析の結果を含め近日中に報告の予定である。また、研究目的(2)Ad-FHITを用いた遺伝子治療の可能性を示すことに関しては、遺伝子治療の臨床応用にむけて準備中であるが、現在世界的に問題となっているadenovirusベクター自体の安全性の確立が待たれる。さらに研究目的(3)として、FHITの発癌抑制、造腫瘍能あるいは転移能に対する抗腫瘍効果についての検索をあげたが、これについても現在継続して解析中である。
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