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2002 年度 実績報告書

肺胞上皮細胞の再潅流傷害におけるIL-8及び細胞骨格の役割とポリフェノールの効果

研究課題

研究課題/領域番号 13470272
研究機関京都大学

研究代表者

板東 徹  京都大学, 医学研究科, 助手 (20293954)

研究分担者 和田 洋巳  京都大学, 医学研究科, 教授 (90167205)
キーワード緑茶ポリフェノール / 酸化ストレス / インターロイキン8 / A549細胞 / 肺胞上皮細胞
研究概要

1)酸化ストレス刺激によるmitogen activated protein kinase(MAPK)活性化に対する緑茶ポリフェノールの抑制効果:1x10^5/mlのA549細胞を60mm dishで培養。緑茶ポリフェノール添加(0.2mg/ml)培地で2時間前処置したのちH_2O_2(400μM)刺激を加え、15,30,60,120分後のMAPKリン酸化をWestern blot法を用いて測定した。IL-8産生に関与する3種類のMAPKであるJun N-terminal kinase (JNK),p38,p44/42に関して検討を行った。結果: JNK, p38,P44/42ともH_2O_2刺激後15,30,60,120分でリン酸化が認められた。JNKはH_2O_2刺激後60分で最も強いリン酸化を受け、p38はH_2O_2刺激後30分で最も強くリン酸化された。JNKとp38はH_2O_2刺激後15,30,60,120分とも緑茶ポリフェノールによってリン酸化の抑制が認められたが、P44/42リン酸化は緑茶ポリフェノールによって影響を受けなかった。
2)酸化ストレス刺激によるJNK活性化に対する緑茶ポリフェノールの濃度別効果:1x10^5/mlのA549細胞を60mm dishで培養。緑茶ポリフェノール添加(0-0.2mg/ml)培地で2時間前処置したのちH_2O_2(400μM)刺激を加え、60分後のJNKリン酸化をWestem blot法を用いて測定した。結果: JNKリン酸化は緑茶ポリフェノコールによって有意に抑制された。
3) 酸化ストレス刺激によるp38活性化に対する緑茶ポリフェノールの濃度別効果:1x10^5/mlのA549細胞を60mm dishで培養。緑茶ポリフェノール添加(0-0.2mg/ml)培地で2時間前処置したのちH_2O_2(400μM)刺激を加え、30分後のp38リン酸化をWestern blot法を用いて測定した。結果:p38リン酸化は緑茶ポリフェノールによって有意に用量依存的な抑制を受けた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Matsuoka K, Isowa N, Yoshimura T, et al.: "Green tea polyphenol blocks H_2O_2-induced interleukin-8 production from human alveolar epithelial cells"Cytokine. 18・5. 266-273 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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