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2002 年度 実績報告書

神経細胞虚血耐性現象の分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 13470292
研究機関京都大学

研究代表者

野崎 和彦  京都大学, 医学研究科, 講師 (90252452)

研究分担者 西田 栄介  京都大学, 生命科学研究科, 教授 (60143369)
橋本 信夫  京都大学, 医学研究科, 教授 (40135570)
キーワード脳虚血 / 虚血耐性 / 動物モデル
研究概要

脳組織における神経細胞自身の虚血耐性現象の存在が知られているが、脳虚血耐性現象の細胞内機構は、今だ解明されていない。最近、MAPK superfamilyが真核細胞のストレスならびにアポトーシスのシグナル伝達に重要な役割を果たしているとこが明らかとなり、当研究者も培養神経細胞のグルタミン酸毒素によるアポトーシスにおけるp38の関与を証明した(J Biol Chem272:18518-18521,1997)。本研究では、これまでの研究成果を動物モデルに発展させ、脳虚血における神経細胞の生死を制御する因子を分子レベルで解明し、虚血耐性現象の責任因子を同定することを目的とする。まず、ジャービル海馬遅発性神経細胞死モデルにおいて、MAPK superfamilyのうち特にp38の活性化が重要であることを証明した(J Neurosci 20:4506-4514,2000)。次にジャービルの一過性前脳虚血を用い、2分前脳虚血後に虚血耐性現象が見られることを確認し、MAPK supcrfamilyのうち、ERK、JNK、p38およびその活性型酵素の時間的、空間的発現変化をimmunohistochemistry Western blottingにより検討し、これらの酵素が虚血耐性現象の過程において各々異なる活性変化を示すことを確認し、各種MAPK阻害剤脳室内投与により、神経細胞の生死、虚血耐性に対して異なる効果を示すことを確認した。現在、虚血耐性現象を示す神経細胞内のMAPKの活性と、さらにMAPK familyの上流、下流(ATF-2など)や他の経路(Akt)との関連について検討を行っている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Hattori I et al.: "Hypoxia-ischemia induces thioredoxin expression and nitrotyrosine formation in new-born rat brain"Redox report. 7. 256-259 (2002)

  • [文献書誌] Matsuoka N et al.: "Adenovirus-Mediated Gene Transfer of Fibroblast Growth Factor-2 Increases BrdU-Positive Cells After Forebrain Ischemia in Gerbils"Storke. (in press). (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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