• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2002 年度 実績報告書

ペルオキシソーム増殖剤応答性受容体ガンマ(PPAR-γ)の骨粗鬆化への関与-ノックアウトマウスおよびヒトゲノムSNPsの解析-

研究課題

研究課題/領域番号 13470303
研究機関東京大学

研究代表者

五嶋 孝博  東京大学, 医学部附属病院, 講師 (20272544)

研究分担者 中村 耕三  東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60126133)
平岡 久忠  東京大学, 医学部附属病院, 助手 (10262007)
川口 浩  東京大学, 医学部附属病院, 講師 (40282660)
阿久根 徹  東京大学, 医学部附属病院, 医員 (60282662)
門脇 孝  東京大学, 医学部附属病院, 助教授 (30185889)
キーワードPPARγ / 老化 / 骨粗鬆症 / 脂肪 / ノックアウトマウス / ES細胞 / ゲノム
研究概要

昨年までのPPARγヘテロ欠損マウスを用いた解析によって、PPARγの抑制は生体内において骨髄前駆細胞からの骨芽細胞の分化を促進し骨量を増加させることが明らかとなり、PPARγシグナルの骨粗鬆化への関与が示された。本年は更に以下の検討を行った。
1)PPARγヘテロ欠損マウスおよび野生型マウスに卵巣摘出術を施し骨量の減少程度について比較検討したところ、両マウスともに有意な骨量減少が認められた。また、両マウスを1年間飼育した後に骨量を計測すると、野生型マウスでは急速に骨粗鬆化が進行したのに対し、PPARγヘテロマウスでは骨粗鬆化の程度が軽度であった。以上より、PPARγはエストロゲン欠乏による骨量減少には関与していないが加齢による骨量減少には関与していることが明らかとなった。
2)PPARγホモ欠損マウスは胎生致死であり骨組織の解析は難しい。そこで、PPARγホモ欠損マウスの胚性幹細胞(ES細胞)を培養して、その分化について野生型ES細胞と比較検討した。培養PPARγホモ欠損ES細胞からは脂肪への分化が抑制されていた一方で、石灰化や基質合成などの骨への分化能が促進していた。
3)ヒトPPARγ遺伝子SNPsと骨密度との相関の検討を行った。日本人のヒトPPARγ遺伝子に3カ所のSNPsを同定して骨密度との相関を検討したが、閉経後女性(n=501,1002 allele)において、現在のところ有意な相関は見いだしていない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 川口 浩: "老化による骨粗鬆化の分子メカニズム"生体の科学. 53(5). 490-496 (2002)

  • [文献書誌] 川口 浩: "Reverse & forward genetics からの骨軟骨二疾患へのアプローチ"整形外科. 53(12). 1569-1579 (2002)

URL: 

公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi