研究課題/領域番号 |
13470303
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
中川 匠 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (90338385)
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研究分担者 |
中村 耕三 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60126133)
平岡 久忠 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (10262007)
川口 浩 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (40282660)
門脇 孝 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (30185889)
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キーワード | PPARγ / 老化 / 骨粗鬆症 / 脂肪 / ノックアウトマウス / ES細胞 / ゲノム |
研究概要 |
昨年までのPPARγヘテロ欠損マウスを用いた解析によって、PPARγの抑制は生体内において骨髄前駆細胞からの骨芽細胞の分化を促進し骨量を増加させることが明らかとなった。また、PPARγホモ欠損マウスの胚性幹細胞(ES細胞)を培養したところ、脂肪への分化が抑制されていた一方で、石灰化や基質合成などの骨への分化能が促進していた。以上より、退行性骨粗鬆症の病態の背景に、骨髄における骨芽細胞と脂肪細胞への分化の調節機構の異常が存在する可能性が示され、その調節にPPARγシグナルが重要な役割を果たしている可能性が示された。本年度はこれまでの結果を論文にまとめて、3月にJournal of Clinical Investigation誌上で公刊される予定である。 また、他の病態への関与を検討する目的で、ヘテロマウスおよび野生型マウスに坐骨神経切除による不動化の処置を施し、各マウスの骨量の減少程度について検討したが、両マウス間に有意差は認められなかった。 また、PPARγとヘテロダイマーを形成するレチノイン酸X受容体(RXR)のアンタゴニストとして合成された低分子化合物であるHX531の骨粗鬆症治療薬としての臨床応用を目指して、骨髄細胞培養系での骨芽細胞分化能、脂肪細胞分化能の検討、および骨芽細胞マーカー分子の発現レベルを検討したが、現在のところこの合成剤による骨形成促進作用は確認されていない。
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