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2003 年度 実績報告書

肺胞免疫細胞と表皮細胞を標的とする急性肺障害の遺伝子治療

研究課題

研究課題/領域番号 13470317
研究機関山形大学

研究代表者

小谷 直樹  山形大学, 医学部, 教授 (30205405)

研究分担者 酒井 道子  山形大学, 医学部, 助手 (20143092)
キーワード肺胞マクロファージ / 肺胞リンパ球 / サイトカイン / 接着分子 / 急性肺障害 / フローサイトメトリ / 生体侵襲 / 炎症
研究概要

1.軽度高二酸化炭素血症が肺胞マクロファージ(AM)に及ぼす影響:
麻酔導入直後、2,4時間後、および手術終了時に、肺胞気管洗浄でAMを採取した。AMの炎症性変化の判定を、定量的RT-PCRを用いたサイトカイン(IL-1β,IL-8,IFNγ,TNFα,IL-4, IL-10)の遺伝子発現で評価した。さらにリンパ球の分布(CD4,CD8など)と接着分子(CD11a,b,c,18,49d, 54)の細胞表面抗原の変化をフローサイトメトリで評価した。サイトカインの遺伝子発現,活性リンパ球の上昇,リンパ球の表面抗原の増加はcontrol groupの方が有意に高かった。これらの所見から、軽度の高二酸化炭素血症は、術中の免疫系の変化を抑制することが示唆された。
2.手術侵襲の違いが肺胞マクロファージ(AM)に及ぼす影響:
手術侵襲の違いがAMに及ぼす影響を評価した。手術侵襲の違いにより3群に分けた。研究方法は研究1に準じた。サイトカインの遺伝子発現は低体温患者の方が有意に低かった。活性リンパ球の上昇,リンパ球の表面抗原の増加も、control群の方が有意に高かった。したがって手術侵襲が大きいほどAMの機能変化が高度と考えられた。
3.術中低体温が肺胞マクロファージ(AM)に及ぼす影響:
術中の低体温がAM機能に及ぼす効果を検討した。その結果、AM機能すべて低体温で抑制された。周術期低体温は、肺免疫系を著明に抑制することが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kotani N, et al.: "Cerebrospinal fluid interleukin 8 concentrations and the subsequent development of postherpetic neuralgia."American Journal of Medicine. 116(5). 318-324 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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