研究課題/領域番号 |
13470323
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
牛島 一男 熊本大学, 医学部附属病院, 助教授 (60136752)
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研究分担者 |
荒木 喜美 熊本大学, 発生医学研究センター, 助教授 (90211705)
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キーワード | 虚血性神経細胞死 / 遺伝子トラップ / 脳保護物質 / 神経幹細胞 / グルタミン酸 / ダントロレン / プロポフォール / ウリナスタチン |
研究概要 |
一過性両側総頸動脈結紮により、マウス海馬CA1領域の遅発性神経細胞死を惹起する脳虚血モデルを作成した。可変型遺伝子トラップ法を用いて、マウス海馬CA1領域に発現する未知遺伝子の単離・同定を行った。現在、その機能解析を進めている。さらに他の未知遺伝子を拾いあげ、虚血性神経細胞死やその修復に関与するものを検索している。 脳硬塞や海馬の遅発性神経細胞死の治療は大きな問題であるが、臨床的に使用可能な薬物のなかで脳保護効果の期待できるものに注目して検討した。既にダントロレンやプロポフォールが、脳虚血再灌流後の海馬CA1領域の遅発性錐体細胞死を改善し、その機序として細胞外グルタミン酸濃度上昇を抑制することや、薬物自体の抗酸化作用が考えられることを報告した。今回さらに、ヒト尿由来のトリプシンインヒビターであるウリナスタチンの脳室内大量投与が、ラット中大脳動脈閉塞による脳梗塞モデルにおいて梗塞量を有意に減少させることを報告した。
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