研究課題/領域番号 |
13470324
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
丸山 征郎 鹿児島大学, 医学部, 教授 (20082282)
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研究分担者 |
山口 宗一 鹿児島大学, 医学部, 助手 (20325814)
橋口 照人 鹿児島大学, 医学部, 助手 (70250917)
上村 祐一 鹿児島大学, 医学部, 教授 (30211189)
中島 利博 聖マリアンナ医科大学, 難病治療研究センター, 助教授 (90260752)
今泉 均 札幌医科大学, 集中治療部, 助教授 (70203304)
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キーワード | アナンダマイド / エンドトキシンショック / HMG-1 / ポリミキシンB / アポトーシス |
研究概要 |
本年度、明らかにしえたのは、以下の事項である. 1.アナンダマイドは、LPSのみならず、グラム陽性菌のペプチドグリカンン(PGN)刺激でもマクロファージから産生される(in vitro).こえらの菌体成分刺激で、血小板からは同じく内因性大麻である2-Arachidonl glycerol(2-AG)が産生放出される.これらの内因性大麻は、CB1、CB2に作用して、NF-kBを活性化し、TNFαがマクロファージ系細胞から産生、放出される(in vitro) 2.実際の臨床患者でも、グラム陰性菌のみならず、グラム陽性菌のMRSA感染症などで血中に異常高値を示す(in vivo). 3.これらの内因性大麻はポリミキシン固相化カラムの血液浄化法で有効に除去され、それに伴い.血圧等も改善した. 4.ウシ胸腺より、純化精製したHMG-1と合成ペプチドを抗原として、HMG-1特異的ポリクロナル、モノクロナル抗体を作成した.本抗体を用いて、特異的HMG-1測定法(ELISA法)を確立して、血中のHMG-1を測定した.本方法により、確かに細菌感染症性ショックの患者血中にはHMG-1が20-30ng/mlまで上昇し、HMG-1が多臓器不全マーカーになる可能性が指摘された.
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