研究課題/領域番号 |
13470357
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
山岨 達也 東京大学, 医学部・附属病院, 助教授 (60251302)
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研究分担者 |
狩野 章太郎 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (00334376)
石本 晋一 東京大学, 医学部・附属病院, 助手
竹内 直信 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (40280945)
淺野 知一郎 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (70242063)
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キーワード | in vitro / 支持細胞 / アポトーシス / カスパーゼ |
研究概要 |
モルモットの蝸牛explant組織培養法を用い、神経繊維・有毛細胞の変性の程度、tissue integrity、支持細胞の構造の変化などの違いについてsurface preparationによる光学顕微鏡的観察および透過電顕による観察を行った。この結果、通常の培養法では神経繊維は24時間以内にほぼ消失し、有毛細胞は過半数が変性することが判明した。一方支持細胞は24時間では約8割は形態が保たれていたが、透過電顕でみると多くはnecrosisの初期であり、一部にapoptosisを疑わせる所見が得られた。3日後には過半数の標本で感覚上皮は壊死し、残存する場合も支持細胞が融合して明らかな細胞形態を保持していないことが判明した。この24時間後の標本におけるアポトーシスの有無について、免疫組織学的検討および分光高度によるcaspase3の定量を現在行っている。免疫組織学的にはtunel法で陽性細胞が見られているが、caspase3抗体染色ではまだ結果が得られておらず、引き続き検討を行っている。またcaspase3の定量も現在まで計測結果が一定しておらず、計測系の再検討中である。蝸牛explantの培養液中にグルタチオンエステル、DFO、caspase inhibitorを加えて細胞障害の予防効果については検討を開始したところであり、現在初期実験のデータ解析中である。
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