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2001 年度 実績報告書

唇裂・口蓋裂原因遺伝子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 13470378
研究機関東北大学

研究代表者

山田 敦  東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60107662)

研究分担者 鈴木 洋一  東北大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (80216457)
真田 武彦  東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (40312582)
キーワード唇裂・口蓋裂 / RARA / MTHFR / GAD67 / TGFB2 / TGFA / TDT / 遺伝子解析
研究概要

日本人唇裂・口蓋裂の発症感受性遺伝子を同定することを目的として、東北大学医学部倫理委員会の承認の基、東北大学医学部付属病院での遺伝子診断および遺伝子解析研究における遵守事項に則り、書面および口頭で説明し、同意を得た130家系の検体を得た。これまで相関が示唆されている遺伝子:(1)RARA、(2)MTHFR、(3)GAD67、(4)TGFB2、(5)TGFAに対し、検体を用い遺伝子解析を行った。
(1)RARA遺伝子;遺伝子近傍のマーカーを用い伝達不均衡テスト(TDT)を、またDenaturing HPLC(DHPLC)を用いエクソンおよびプロモーター部位の一塩基置換多型(SNP)のスクリーニングを行った。
(2)MTHFR遺伝子;他人種で相関が示唆されたアミノ酸置換を伴う677C>T変異に対し、アレル特異的TaqMan(TaqManASA)法を用いタイピングを行いTDTおよび相関研究を行った。
(3)GAD67遺伝子;DHPLCを用いエクソン部位のSNPのスクリーニングを行った。2つのSNP(111T>C, IVS8-39c>t)を用いTDTを行った。
(4)TGFB2遺伝子;3'側の非翻訳領域のACA repeat polymorphic markerに対しPCRを行い、その長さをABI 373 DNA Scquencerを用いて決定し、それをもとに相関研究を行った。
(5)TGFA遣伝子;日本人において有意差を得たという報告がある3'側の非翻訳領域のSNPに対し、TDTおよび相関研究を行った。これらの結果、GAD67遺伝子において伝達不均衡が得られ、この遺伝子と日本人の唇裂・口蓋裂との相関が示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 菅野 貴世史: "唇裂・口蓋裂におけるMTHFR遺伝子C677T変異の関与は否定的である"日本形成外科学会会誌. 21;12. 690-694 (2001)

  • [文献書誌] Kanno, K. et al.: "Lack of evidence for a significant association between nonsyndromic cleft lip with or without cleft palate and the retinoic acid receptor alpha gene in the Japanese population"Journal of Human Genetics. (印刷中).

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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