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2002 年度 実績報告書

顎骨における骨粗鬆症の特異性解明と予防法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 13470382
研究機関新潟大学

研究代表者

江尻 貞一  新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (40160361)

研究分担者 池亀 美華  新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (70282986)
網塚 憲生  新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (30242431)
河野 正司  新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (50014098)
キーワード顎骨 / 骨粗鬆症 / 卵巣摘出サル / エストロゲン欠乏 / マイクロCT
研究概要

本研究は顎骨粗鬆化の特異性の解明とその予防法の確立を目指している。平成14年度は、卵巣を摘出したサルの顎骨について末梢定量的CT(pQCT)およびマイクロCTを用いて、骨量変化と3次元的顎骨構造変化を中心に解析を行った。また顎骨における骨粗鬆症の予防法・治療法確立を試みる実験として、12歳カニクイザル20匹を5匹ずつの5群に分け、1群には卵巣摘出の疑似手術(Sham)を、残りの4群には卵巣摘出術(OVX)を行うと同時に、溶媒またはヒト副甲状腺ホルモン(1-34)(hPTH 1-34)あるいはAlendronateを以下の条件で6ヶ月間投与した実験を行った。[1群:Sham手術+溶媒週1回投与群、2群:OVX+溶媒週1回投与群、3群:OVX+hPTH60μg/kg週1回投与群、4群:OVX+hPTH20μg/kg週3回投与群、5群:OVX+ALN/10μg/kg週2回投与群]卵巣摘出サルの実験では、下顎骨、橈骨について、pQCTによる骨密度測定およびマイクロCTによる微細骨梁構造の解析結果を学会で発表した。卵巣摘出サルの骨密度および骨構造は、腰椎、橈骨、下顎骨で相関していた。それぞれの部位の骨密度は、対照群と卵巣摘出群間では有意差が認められなかったが、個体毎に検索すると、腰椎骨密度が低下する個体では、橈骨、下顎骨でも骨構造が著しく脆弱化していた。また、歯科用X線写真上にも下顎骨の粗鬆化が認められることが明らかとなった。卵巣摘出したサル顎骨では、エストロゲン欠乏により、海綿骨量が減少するとともに、皮質骨中を近遠心方向に走る管腔が拡大することによって粗鬆化が生じる事が明らかとなった。なお、OVXを施したサルにhPTH(1-34)あるいはAlendronateを投与する実験は本年度で終了しており、次年度にその骨動態を解析する計画になっている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Mikako Tanaka: "Effects of ovariectomy on trabecular structures of rat alveolar bone"Journal of Periodontal Research. 37. 161-165 (2002)

  • [文献書誌] Minako Tanaka: "Long-term changes on trabecular structure in aged rat alveolar bone following ovariectomy"Oral Surg Oral Med Oral Pathol Oral Radiol Endod. 95(印刷中). (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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