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2003 年度 実績報告書

歯の初期発生に関わる遺伝子群および細胞群の同定・機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 13470384
研究機関九州大学

研究代表者

坂井 英隆  九州大学, 大学院・歯学研究院, 教授 (80136499)

研究分担者 小林 家吉  九州大学, 大学院・歯学研究院, 講師 (40243951)
松尾 拡  九州大学, 大学院・歯学研究院, 助教授 (70238971)
キーワード歯胚 / 発生と再生 / cDNAサブトラクション / in situ hybridization / アンチセンス法 / 器官培養 / 幹細胞純化法
研究概要

平成15年度は骨の発生と分化に必須の転写因子であり、歯の発生との関連も指摘されているRunx2/Cbfa1について、isoformの違いによる歯胚の発生・分化との関連を、器官培養法とアンチセンス法(S-ODN法)を組み合わせて検索を行った。その結果、タイプII Runx2/Cbfa1の発現抑制により歯胚の発育の抑制およびエナメル芽細胞と象牙芽細胞への分化が保母敢然に抑制された。Runx2/Cbfa1の下流に位置するDMP1,DDSP, AMGN, AMBNの各遺伝子の発現も抑制された。タイプI Runx2/Cbfa1では歯胚の発育抑制や下流に位置する各遺伝子の発現の抑制は観察されなかった。この事から歯胚の発生・発育・分化にタイプII Runx2/Cbfa1が深く関与している事が明らかになった。現在この結果について論文を投稿準備中である。
また、Hoechist33342蛍光色素を用いた細胞分離法にて、歯胚形成開始期のマウス胎齢11日の下顎より歯胚幹細胞を含むと予想される未熟な細胞を回収し、低密度培養による分離細胞の培養を行い、形態の異なる種々のコロニーの形成を認めた。現在これらのコロニーについてクローニングを続行中であり、ES細胞やEC細胞に特異的に反応する抗体を用いて細胞の性格を検索中である。cDNAサブトラクションにより検出した歯胚の発生初期に発現する遺伝子のうち、その蛋白構造のモチーフから細胞膜表面の受容体と予想される因子について、現在抗体の作成やyeast two hybrid法による細胞内パートナー蛋白の検索、等を行っており、これらの結果を用いて歯胚の基となる細胞(歯原性幹細胞)の単離・同定が可能となり、歯胚再生への新たな段階へ研究をすすめる事ができる。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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