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2002 年度 実績報告書

歯周病における飽食因子レプチンの抗炎症作用に関する分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 13470386
研究機関九州大学

研究代表者

花澤 重正  九州大学, 歯学研究院, 教授 (60060258)

研究分担者 塩田 進  九州大学, 歯学研究院, 助手 (00150467)
下川 修  九州大学, 歯学研究院, 講師 (40136502)
キーワード歯周病 / レプチン / 炎症性サイトカイン / 肥満 / 抗炎症作用 / NFkB
研究概要

最近、肥満が歯周疾患の危険因子であることが示唆されている。故にこの因果関係を解析することは意義あることと考える。肥満は飽食因子レプチンによって調節されている。すなわち、レプチンは脂肪細胞が産生し、視床下部に働きかけ、食欲を減退させ、また、エネルギー代謝を活性化させ肥満を調節している。最近、レプチンのレセプターが炎症細胞であるマクロファージにも発現していることが示されている。故に、歯周病原性細菌のリポ多糖はマクロファージの炎症性サイトカインの強力な誘導成分であることから、この炎症性サイトカイン発現に関するレプチンの制御機構を分子レベルで検討することを本研究の目的とした。
本年度はレプチンの細胞情報伝達機構に関する抑制作用を分子レベルで解析した。その結果以下に示すような結果を得た。
1)レプチンレセプター欠損マウスを用い、LPS誘導性炎症性サイトカインの遺伝子発現に関するレプチンの作用をNorthern blot assayで調べた。その結果、野生型マウスのその遺伝子発現はレプチンによる24時間前処理で明らかに抑制されたが、レプチンレセプター欠損マウスではそのような抑制効果を観察することはできなかった。
2)Toll-like receptor4がLPSの細胞情報伝達を作動させる基本的なレセプターであること明らかにされている。従い、レプチン前処理によるLPS誘導性炎症性サイトカインの遺伝子発現に関する抑制効果がそのTLR4の発現抑制によるかについてその遺伝子発現とWestern blot法で調べた。その結果、レプチン前処理によるTLR4の発現抑制は観察されなかった。
3)LPS誘導性NF-kB活性に関するレプチン誘導抑制因子については現在検索中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 花澤 重正(分担執筆): "歯周病と骨の科学"医歯薬出版. 213 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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