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2001 年度 実績報告書

高齢者,有病者の鬆粗な顎骨へのデンタルインプラント適応の拡大をめざして

研究課題

研究課題/領域番号 13470407
研究機関北海道大学

研究代表者

横山 敦郎  北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (20210627)

研究分担者 東野 史裕  北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (50301891)
進藤 正信  北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助教授 (20162802)
安田 元昭  北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助教授 (90239765)
山本 玲子  独立行政法人物質・材料研究機構, 材料研究所・生体材料研究チーム, 主任研究員
川崎 貴生  北海道大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (90002229)
キーワード遺伝子導入 / オステオポンチン / オステオネクチン / チタン / 細胞接着強度 / 細胞接着能 / 糖尿病 / オッセオインテグレーション
研究概要

本年度は,骨関連タンパクであるオステオポンチン,オステオネクチンをヒト骨芽細胞様細胞であるSaos2に導入し,基質への接着能,接着強度を測定するとともに,走査型電子顕微鏡にて観察した.また,インプラント埋入後に糖尿病に罹患した際のインプラント周囲の骨組織の変化をin vivoで検討するため,ストレプトゾトシンで誘発した糖尿病ラットを用いて組織学的,組織計量学的に検索した.
ヒトオステオポンチンcDNAのC末端にFLAGtagを付与し,レトロウイルスをベクターとしてSaos2に導入し,puromycinを用いてセレクションを行った.RT-PCRにてオステオポンチン遺伝子のmRNAの発現を確認するとともに,Western blottingにてFLAGtagを含むオステオポンチンの産生を確認した.オステオネクチンについては,N末端にHAtagを付与し,リポフェクション法を用いてSaos2に導入し,RT-PCRとWestern blottingにて,mRNAの発現とHAtagを含むオステオネクチンの産生を確認した.これらのオステオポンチン遺伝子導入細胞(Saos2-OP),オステオネクチン遺伝子導入細胞(Saos2-ON)の基質への接着能と接着強度を測定した.Saos2-OPについては,基質としてポリスチレン,チタンを用いた場合,接着能は,コントロールであるSaos2に比較し有意に高く,また接着強度は有意差は認められないものの高い傾向を示した.Saos2-ONについては,接着能は,Saos2に比較し低い傾向を示した.接着強度に関しては現在測定中である.走査電顕による観察の結果,Saos2-OPおよびSaos2-ONは,Saos2と形態に差異が認められた.
インプラントを埋入し,オッセオインテグレーション成立後にストレプトゾトシンにて糖尿病を誘発させた場合,インプラント周囲の骨の量は減少するものの,オッセオインテグレーションは破壊されないことが示唆された.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 小畑俊剛: "Osseointegration 獲得後のチタンインプラント周囲の骨組織に及ぼす streptozotocin誘発糖尿病の影響"歯科基礎医学会雑誌. 44・1. 19-28 (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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