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2003 年度 研究成果報告書概要

組織再生を目的とした自己硬化型細胞制御膜に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13470415
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関九州大学

研究代表者

石川 邦夫  九州大学, 歯学研究院, 教授 (90202952)

研究分担者 有働 公一  九州大学, 歯学研究院, 助手 (60145266)
中川 雅晴  九州大学, 歯学研究院, 助手 (80172279)
松家 茂樹  九州大学, 歯学研究院, 助教授 (00108755)
宮本 洋二  秋田大学, 医学部, 助教授 (20200214)
上山 吉哉  山口大学, 医学部, 教授 (00168668)
研究期間 (年度) 2001 – 2003
キーワード細胞遮断膜 / アルジネート / 再生医学 / 自己硬化 / GTR / GBR / アパタイトセメント / アパタイトフォーム
研究概要

本研究の目的は骨欠損部の再生再建に関する手法に関して自己硬化型細胞遮断膜を中心に検討することである。比較的小さな骨欠損部に自己硬化型細胞遮断膜(アルギン酸ナトリウム水溶液および塩化カルシウム水溶液の接触により形成されるアルジネート膜)を設置した場合、骨欠損部に骨が再生されることを見出した。また、比較的大きな骨欠損部位を自己硬化型細胞遮断膜で再建した場合に形成される骨が凹状となることを防ぐ目的で骨欠損部をあからじめアパタイトセメントやアパタイトフォームで補填する方法が最終的な骨の形態制御に極めて有用であることがわかった。一方、アパタイトセメントで骨補填を行った後に自己硬化型細胞制御膜でGBRを行った場合には骨伝導は認められるものの骨形成自体は相当遅延することがわかった。これは骨形成空間をアパタイトセメントが占めるためにアパタイトセメントの吸収が律速となるためと考えられた。一方、アパタイトフォームで自己硬化型細胞遮断膜形態を維持した場合には良好な骨再生が認められた。しかし、一部の症例でアパタイトラォームが自己硬化型細胞遮断膜を突き破るケースなどが見られた。このことから自己硬化型細胞遮断膜を用いて比較的大きな骨欠損部の骨再生を行う場合には1)気孔率の大きいアパタイトフォームなどで形態維持を図る必要がある。2)アパタイトフォームが自己硬化型細胞遮断膜を破らないような術式を選択する必要がある、とともに3)より強度の高い自己硬化型細胞遮断膜を開発することが必要である、と結論した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Momota Y: "Evaluation of feasibility of hydroxyapatite putty as a local hemostatic agent for bone."J Biomed Mater Res. 63. 542-547 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Ishikawa K: "Basic properties of apatite cement containing spherical tetracalcium phosphate made with plasma melting method."J Mater Sci : Mater Med. 15. 13-17 (2004)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Momota Y: "Evaluation of feasibility of hydroxyapatite putty as a local hempstatic agent for bone."J Biomed Mater Res : Appl Biomater. 63(5). 542-547 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Ishikawa K: "Basic properties of apatite cement containing spherical tetracalcium phosphate made with plasma melting method."J Mater Sci : Mater Med. 15(1). 13-17 (2004)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 2005-04-19  

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