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2002 年度 実績報告書

三次元咬合診査法による咬合接触の評価基準の確立とCAD/CAMシステムの基盤構築

研究課題

研究課題/領域番号 13470423
研究機関大阪歯科大学

研究代表者

川添 堯彬  大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (50076022)

研究分担者 土佐 淳一  大阪歯科大学, 歯学部, 助手 (50148459)
楠本 哲次  大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (70186394)
田中 昌博  大阪歯科大学, 歯学部, 助教授 (60163573)
龍田 光弘  大阪歯科大学, 歯学部, 助手 (60309185)
キーワード咬頭嵌合位 / 三次元咬合診査法 / 咬合接触 / CAD(computer-aided design) / 咬耗
研究概要

本研究は,適正な咬合面形態を付与した歯間修復物を設計,製作することのできる歯科用CAD/CAMシステムの構築を目指すべく健常有歯顎者の咬頭嵌合位における咬合接触の三次元的な評価を各年代別に行った.その結果,第一小臼歯および第二小臼歯の舌側咬頭において3群すべてに100%の接触率で,1点以上の接触点が認められ,接触面積では若年群と中年群の間,若年群と高齢群の間に有意な差が認められた.第一大臼歯の近心舌側咬頭,遠心舌側咬頭および第二大臼歯の近心舌側咬頭において3群すべてに100%の接触率で,1点以上の接触点が認められ,接触面積では若年群と中年群の間,若年群と高齢群の間に有意な差が認められた.また,DBCの接触面積において若年群と中年群の間に有意な差が認められた.そして,若年群と中年群の間および若年群と高齢群の間において接触面積変化の大きい傾斜方向を明らかにした.これらは,上顎臼歯の咬合面において若年群と中年群の間,若年群と高齢群の間で,とくに機能咬頭における咬合接触状態の変化が大きいことを示すものであり,各年代の上顎臼歯における三次元的な咬合接触データを収集した.
また,健常者と顎機能障害者の習慣性咬合位から咬頭嵌合位への下顎変位を三次元的に解析し,健常者に比べ顎機能障害者では,下顎変位量が有意に大きく変位方向についてはすべての顎機能障害者において,下顎歯列部では上方に,下顎頭部では後方に変位する傾向が認められ,これら下顎変位が顎関節雑音の発症に関連している可能性を示した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 朴 康鉐, 田中昌博, 川添堯彬: "健常者および顎機能障害者における習慣性咬合位から咬頭嵌合位への下顎変異の比較"日本補綴歯科学会雑誌. 47巻1号. 117-124 (2003)

  • [文献書誌] 佐々木泰照, 田中昌博, 川添堯彬: "三次元咬合検査法から見た上顎臼歯における年代別の咬合接触状態"歯科医学. 66巻1号. 86-96 (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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