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2002 年度 実績報告書

独自に開発したDNAチップを用いた効果的化学療法の遺伝子学的選択法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 13470426
研究機関千葉大学

研究代表者

宮川 昌久  千葉大学, 大学院・医学研究院, 講師 (40276358)

研究分担者 横江 秀隆  千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (70261930)
丹沢 秀樹  千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (50236775)
鵜澤 一弘  千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (30302558)
関 直彦  千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (50345013)
キーワードDNAチップ / 口腔扁平上皮癌 / 化学療法 / 薬剤感受性
研究概要

市販されている高価な汎用DNAチップに対して、私達の研究グループでは口腔領域由来組織(正常粘膜、唾液腺腫瘍、扁平上皮癌、転移リンパ節等)からオリゴキャップ法を用いて作成したcDNA libraryを基にして口腔領域専用DNAチップを作製した。本年度は昨年度使用した1,423種類のcDNAクローンを搭載したチップをさらに改良した。唾液腺組織/腫瘍で実際に発現している遺伝子を加え、2,127種類のcDNAクローンを搭載したチップを作製・使用した。
このDNAチップを用いて抗がん剤感受性の評価法を確立するために、以下の実験を行なった。
1)昨年使用した6対の抗癌剤感受性株と耐性株のうち、特にCDDPに対する感受性が10倍以上である2対の口腔扁平上皮癌由来細胞株からCDDP負荷状態でtotal RNAを抽出した。
2)total RNA各20μgを用いて、DNAチップ上でハイブリダイゼーションを行なった。
3)Microarray Scannerで読み込んで、コンピューター解析により、CDDPに対する高感受性群と低感受性群における遺伝子発現の相違を調べた。
4)RT-PCRによりABCトランスポーター遺伝子の発言状態を確認した。
5)特徴的な発現状態を示した遺伝子の発現状態をRT-PCRで確認した。
これらの結果から、2対の細胞株間でCDDPに対する発現状態が共通な遺伝子を明らかにしたところ、発現亢進を認めた遺伝子として10種類、発現減弱を認めた遺伝子として15種類の遺伝子を同定することができた。これらのうち、6種類は従来からCDDP耐性との関連を指摘されている遺伝子群であったが、残りの遺伝子については未だCDDPとの関連を報告されていない遺伝子であった。また、機能の不明な遺伝子、ヒューマンゲノムマップ上には存在しない遺伝子も含まれていた。今後、それぞれの遺伝子について機能を確認していく予定である。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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