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2003 年度 実績報告書

口腔上皮と間葉組織の癌化・増殖・進展機序に伴う相互作用に関する遺伝子学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 13470436
研究機関広島大学

研究代表者

石川 武憲  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (10049380)

研究分担者 宮内 美和  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (10325201)
井上 伸吾  広島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (00232538)
杉山 勝  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (70187681)
キーワードmdm2 / p53 / 扁平上皮癌 / 白板症 / 扁平苔癬
研究概要

p14ARFは,mdm2と結合してp53/mdm2/p14ARFからなる3量体を形成するが,p14ARFの発現が上昇することによってmdm2を不安定化させる.この結果,タンパク質レベルでp53を間接的に安定化させ,蓄積させることによって癌抑制遺伝子として作用することが考えられている.p53経路に着目し,p53の上流に位置する遺伝子産物であるp14ARFについて検討した.正常歯肉,口腔扁平苔癬,白板症,口腔扁平上皮癌のホルマリン固定・パラフィン包埋材料から切片標本を作製し,p14に対する特異抗体を用い,ABC法で免疫染色を行った.
p14は正常歯肉では有棘細胞層を中心に陽性反応が強くみられ,口腔扁平苔癬では上皮細胞核に,白板症では有棘細胞層を中心に,口腔扁平上皮癌では腫瘍細胞の核により強い活性が見られた.各群での発現率は92.3%,33.3%,44.6%,46.9%であった.
p53に変異のない正常型p53を示す例でのmdm2とp14の相関関係を知るため,p53陰性例でmdm2とp14の関係を検討した.この結果,mdm2が陽性でp14の陰性例は,細胞の悪性化とともに,その発生率は増加したが正常歯肉にはみられなかった.これ以外のmdm2とp14の組み合わせ条件において,各病変間にみられる傾向は現状では明瞭でなく,またp53陽性例の同様な検討でも関連する傾向はなかった.

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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