研究課題/領域番号 |
13470441
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
野間 弘康 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (40085791)
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研究分担者 |
鵜澤 一弘 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (30302558)
柴原 孝彦 東京歯科大学, 歯学部, 助教授 (50178919)
丹沢 秀樹 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (50236775)
関 直彦 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教授
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キーワード | cDNAマイクロアレイ / 口腔癌 / 遺伝子発現 |
研究概要 |
独自に開発を行ったDNAチップを用いて以下の実験を行った。 1)口腔粘膜上皮(正常部および癌部)からRNAを抽出し、口腔癌特異的cDNAライブラリーを作成した。 そのライブラリーから選別した2304個のクローンについて、PCRで増幅し、スライドグラス上にスポットして口腔癌特異的DNAチップを作成した。 2)放射線照射後の口腔癌組織10症例に対して、マイクロアレイ解析を行った。 3)マイクロアレイ解析で発現の減弱・増強の認められた遺伝子群について、RT-PCR法を行ってマイクロアレイ解析のconfirm実験を行った。 以上の実験より、以下の結果が得られた。 1)マイクロアレイ解析の結果、約50から200の遺伝子に、発現の減弱あるいは増強が認められた。その主なものは、9番染色体上の未知遺伝子、2番染色体上の未知遺伝子、Clorf10、JTV-1、translation initiation factorなどであった。 現在、同定された遺伝子群についてRT-PCR法などを用いて、confirm実験を行っている。今後口腔癌由来細胞株等を用いて、X線照射量を変化させて、照射X線量の相違による遺伝子発現増強・減弱について観察し、放射線照射におけるDNAの受ける影響について、検討していく予定である。
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