研究課題/領域番号 |
13470452
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
森山 啓司 徳島大学, 歯学部, 教授 (20262206)
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研究分担者 |
谷村 一朗 徳島大学, 歯学部, 助手 (20253221)
工藤 明 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 教授 (70178002)
横関 雅彦 徳島大学, 歯学部, 助教授 (10314866)
高木 豊明 徳島大学, 歯学部・附属病院, 助手 (30325287)
三木 善樹 徳島大学, 歯学部, 助手 (50294707)
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キーワード | 力学的刺激 / ペリオスチン / 矯正学的歯の移動 / 歯根膜 / 歯槽骨 |
研究概要 |
歯科矯正力に応答した歯槽骨改造のメカニズムを解明する上では、歯根膜の役割を詳細に検討することが重要な課題であると考えられる。ペリオスチンはマウス頭蓋冠由来骨芽細胞様細胞MC3T3-E1とマウス胎児線維芽細胞NIH3T3を用いたサブトラクション法によりクローニングされたファシクリンファミリーに属する90kDaの分泌蛋白で、骨膜や歯根膜に特異的に発現し、細胞接着に密接に関与すると考えられている。本年度は、力学的刺激付加による歯根膜線維芽細胞のペリオスチン遺伝子の発現様相の変化について、in vivo、in vitroの両面から検討を行った。生後7週齢SD系雄性ラットを用い、第一臼歯と第二臼歯間に直径0.5mmのエラスティックバンドを挿入することにより、実験的歯の移動を行ったところ、歯の移動開始3時間後から圧迫側歯根膜線維芽細胞においてペリオスチン遺伝子発現の増強が観察され、24時間後で最も顕著となった。また、歯の移動開始168時間後では、ペリオスチン遺伝子の発現は対照群とほぼ同程度にまで減弱した。さらに、培養ヒト歯根膜線維芽細胞に対して一軸性培養細胞伸展装置を用いて力学的刺激を付加し、RT-PCR法にてペリオスチンmRNAの発現を検討したところ、力学的刺激開始24時間後にペリオスチン遺伝子の発現の上昇が観察された。以上の結果から、矯正学的歯の移動においては、力学的刺激に伴い歯根膜線維芽細胞におけるペリオスチンの遺伝子発現が上昇し、歯周組織リモデリングの調節に関与する可能性が示唆された。
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