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2002 年度 実績報告書

宿主のニコチン代謝能が喫煙者の歯周炎の発症および進行に及ぼす影響の解明

研究課題

研究課題/領域番号 13470458
研究機関日本大学

研究代表者

山下 喜久  日本大学, 歯学部, 教授 (20192403)

研究分担者 尾崎 哲則  日本大学, 歯学部, 教授 (20194540)
キーワード歯周疾患 / 喫煙 / ニコチン / コチニン
研究概要

本年は、体液中のコチニンならびにニコチンの定量法として高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いた方法の開発を目指した。カラムならびに移動相をさまざまに変化させて、いろいろな溶出条件を用いてニコチンとコチニンが同時にかつ高感度に検出できる条件をさらに検索した。その結果、カラムにInertsil ODS-3Vを用い、移動相として5mM1-オクタンスルホン酸ナトリウムおよび100mMリン酸-カリウムを含む水/アセトニトリル,pH2.5(9/1,vol/vol)混合溶液を用いたイソクラティック溶出(流量:1.0ml/min)によって、コチニンならびにニコチンをそれぞれ4.8minならびに16.5minに溶出することができ、それぞれ50〜5000ng/mlおよび100〜10,000ngの範囲で直線的な定量性が得られた。
さらに、唾液中のニコチンおよびコチニンがこの方法で定量できることを確認するため、唾液に所定の濃度の両成分を混合して、1M過塩素酸水溶液を2分の1量加え混合して、遠心によって除蛋白後、測定を行ったところ、唾液成分にはコチニンのピークに重なる物質が混在していることから、唾液を検体とする方法では、本検査が良好でなかった。そこで、血清に両成分を加え、唾液の場合と同様に除蛋白を行って測定したところ、コチニンおよびニコチンの定量を妨害するピークが認められず、いずれの成分についても分析が良好に行えることが確認できた。
そこで、日本赤十字社某健康管理センターにおいて実施を当初計画していた疫学調査では、ニコチンならびにコチニンの測定に用いるサンプルを唾液から血清に変更した。本年度より施行された疫学的研究の倫理指針に合致するように新しい疫学研究の計画を練り直して、本学の倫理委員会に申請を行った。このような理由から本年度は疫学調査には至らなかった。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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