研究概要 |
A市の市民健康診査を継続して受診した中高年住民を対象に体脂肪を用い肥満区分(肥満群、普通群、るい痩群)を行ない、そのうえで経年的な体脂肪率の変化を観察し、変化を減少群、不変群、増加群に区分し、肥満区分、体脂肪変化区分別に生活習慣病危険因子の変動を比較・検討した。 その結果、男性では肥満区分の普通群でSBP, DBD, TC, LDC-C, RBC, Hb, Htが有意に減少し、不変群ではHbAicが、増加群ではHbが有意に増加した。その他の群では有意差が認められるものはなかった。 女性ではるい痩群の減少群でTC, LDL-C, TGが有意に減少した。不変群ではr-GTP, Hb, Htが有意に増加した。普通群は減少群でHDL-C, HbAicが有意に増加した。不変群ではr-GPTが有意に増加した。肥満群は減少群でHbAicが有意に増加した。不変群ではr-GPTが有意に増加し、TCが有意に減少した。増加群ではDBPが有意に増加した。
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