研究課題/領域番号 |
13470537
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 日本赤十字看護大学 |
研究代表者 |
河口 てる子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (50247300)
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研究分担者 |
安酸 史子 福岡県立大学, 看護学部, 教授 (10254559)
林 優子 岡山大学, 医学部, 教授 (50284120)
大池 美也子 九州大学, 医学部, 教授 (80284579)
小林 貴子 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (50279618)
松田 悦子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 講師 (40329181)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2004
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キーワード | 患者教育 / 看護実践モデル / 直感的解釈 / 生活者 / Professional Learning Climate / 教育技法 / 生活 / とっかかり / 手がかり言動 |
研究概要 |
研究目的は、「患者教育のための看護実践モデル」の構成要素および構成要素間の関係を事例への適応性を含めて詳細に分析することである。研究方法は、患者教育事例162を研究者・臨床看護師集団が帰納的・演繹的に分析した。1回の分析には、最少5名最多20名、平均13名の研究者があたった。 分析の結果、モデルの構成要素「とっかかり/手がかり言動とその直感的解釈」の定義は、患者が発している言語的・非言語的な信号・合図・情報を看護者が心で直ちに感じ、看護者側から理解したこととした。「生活者に関する知識・技術」では、看護がとらえる生活者とは、その人の生きてきた個の歴史の中で培われた生活習慣や生活信条を持ちながら生きている人であるとし、看護職者は、対象者との相互作用の中で『その人の生活そのものの事実』と『その人にとっての意味』を健康との関連からとらえるとした。「教育方法に関する知識・技術」の範囲は大きく拡大し、対象者と接する時の技法からアプローチの方法を選択するまでの探索的な技法までも含めた。第I段階は行動変容を促すための基盤作り、第II段階療養上の困難事解決法の探索、第III段階療養上の困難事を解決するための支援、第IV段階意欲と行動を維持・習慣化するための支援とした。「Professional Learning Climate」は、態度や姿勢という患者教育に対する構えで、定義は、専門的な知識と経験に裏付けられ、効果的な患者教育の成果を導く、専門家に身についている態度あるいは雰囲気とした。 この一連の分析により、「患者教育のための看護実践モデル」はモデルver.1、ver.2、ver.3と改良が加えられ、モデルの構成要素の定義、構成要素間の関係が明確にされた。看護実践モデルは改良されたが、ver.3ではProfessional Learning Climateの二次元性を十分に示せていない。
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