研究課題/領域番号 |
13480004
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
中込 四郎 国立大学法人筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 助教授 (40113675)
|
研究分担者 |
中島 登代子 鹿屋体育大学, 体育学部, 助教授 (60325818)
鈴木 壯 岐阜大学, 教育学部, 教授 (00115411)
|
キーワード | こころ / 身体 / 箱庭療法 / メンタルトレーニング / スポーツ競技者 / 負傷 / 臨床 |
研究概要 |
本年度(研究計画4年目・最終年度)は以下のような研究が行われた。 (1)前年度に引き続き本研究計画に関わる3名の相談事例について事例検討を行った。今年度検討された事例のほとんどが継続中であったので、特に、発表・論文投稿等は行わなかった。 (2)中込は、これまでの心理臨床経験そして相談やメンタルトレーニングの事例に基づき「アスリートの心理臨床-スポーツカウンセリング-」(道和書院、2004)を出版した。 (3)T大学女子バスケットボール選手に「グループ箱庭」を継続し、その有効性を検討した。また、昨年度に引き続き「内界探索型」メンタルトレーニングの有効性について、特に、トレーニング期間の前後で実施された風景構成法(描画)を手がかりとして内的変容を分析検討した。 (4)かなり重篤な負傷スポーツ選手5名に対して調査面接を実施し、Total Pain概念を下敷きに面接資料の分析を行った。その結果、彼らが訴える「痛み」の持つ意味そして、諸側面(身体、心理社会、実存的側面)間の相互連関について明らかにした。 (5)中込は競技引退に関わる相談事例の夢を手がかりとした引退後の内的適応過程の解明、そして鈴木はカウンセリングをベースとしたスポーツ選手の心理サポートの事例より、パフォーマンス向上と内的成熟との同期性を検討した。本研究は第11回国際スポーツ心理学会(2005年8月、シドニー)にて発表予定である。 (6)本研究計画の最終年度であることから、これまでの研究成果を「研究成果報告書」としてまとめた。
|