研究分担者 |
岡澤 祥訓 奈良教育大学, 教育学部, 教授 (40110978)
和田 尚 京都教育大学, 教育学部, 教授 (60029733)
千駄 忠至 兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (60137304)
滝 省治 甲子園大学, 経済情報学部, 教授 (30188106)
兄井 彰 福岡教育大学, 教育学部, 講師 (20258560)
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研究概要 |
エミール・クレペリン(1896)による連続加算法の考案と精神病理研究への適用に始まったUK法は,:内田勇三郎(1957)による精神作業質検査としての完成と職業適性研究への適用段階を経て,小林晃夫(1970)による性格検査法として教育利用へ向かう発展を遂げた。しかし,判定法習熟の壁と心理テスト批判問題が未解決のまま,必ずしも教育界に浸透しているとはいえない状況にある。その中で長野県城山小学校における「個性能力開発教育」(1971)の取り組みを始め,給食の有無(1964),幼児の運動(1973),持久走トレーニング(1974)が精神機能に及ぼす影響をとらえることに成功した後,児童期の心身発達の法則性について(1984,1985)本研究の初期11年間のデータ分析が行われた。その上で養護教諭の協力を得て卒業生1期生分の資料を基に保健室利用児童(1997)の発達特徴を明らかにしてきた。昭和48年(1973)以来,大阪教育大学附属平野小学校で継続中のUK法を利用した「児童理解と学級指導」の試みは,平成14年(2002)をもって毎学年次1回の検査結果を残した卒業生が25期分,2773名を数える。欠測値のない完全データは2196名×6回=13176枚。本研究の初年次は,1枚30行の作業量の確認と入力,2年次は入力データのチェックと出力方法の確認に費やした。最終年次は7人の共同研究者によって,(1)全児童を分析対象とする学年別心的機能の発達特徴23分類,(2)検討項目該当児童の学年別機能の発達特徴,16分類(体育関係:運動優秀児ほか5項目,学業関係:学業優秀児ほか3項目,生活行動:よく発言する子ほか8項目),(3)発達特徴の年次推移30分類について,出力データ毎に体育心理学の視点から考察と報告を行う予定である。
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