研究概要 |
4カ年計画の研究の2年度日である本年度は,当初からの研究計画に従って,山田は九州地方の,金坂は東北地方の,天野は前年度に引き続き中国・四国地方の諸都市の近代都市図のリスト作成と,各地方における近代都市図の特質の解明に当たった。また小方も前年度に引き続き戦前期の日本で撮影された空中写真についての研究に従事した。 山田の担当した九州地方については、長崎について非常に多数の近代都市図が作成され,また残存していることが明らかとなり,その中には全国的にみてもきわめて早い時期(大正中期)の住宅地図類も含まれている。 金坂の担当した東北地方については,対象都市数の多さもあって、近代都市図の所蔵状況に関する調査は未完了であるが,天野の担当した中四国地方については,2年度にわたって調査を行った結果,所蔵状況に関する調査をおおむね終えることができた。 他の地方についても,残された平成15・16年度において所蔵状況の調査を終え,かなり高いカバレッジをもつ地図目録が作成できる見通しが得られたが,当初予定していた都市図の表現内容を画像情報として取り込んだデータベースの構築は,主として著作者や所蔵者の権利の問題をクリヤーすることが困難であることにより,断念せざるをえない状況である。 本年度、本研究の直接の成果といえる雑誌論文や図書がなかったことは遺憾であるが,山田は前年度行った研究の成果を人文地理学会大会において口頭発表しており,目下その内容をとりまとめて投稿すべく準備中である。
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