• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2001 年度 実績報告書

水洗い不可衣料品の湿式洗濯に関する基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 13480022
研究機関お茶の水女子大学

研究代表者

駒城 素子  お茶の水女子大学, 生活科学部, 教授 (10077480)

研究分担者 前島 雅子  郡山女子大学, 家政学部, 教授 (70101219)
杉原 黎子  岡山大学, 教育学部, 教授 (90019406)
片山 倫子  東京家政大学, 家政学部, 教授 (20056386)
吉田 紘子  茨城大学, 教育学部, 教授 (80007533)
尾畑 納子  富山国際大学, 地域学部, 教授 (60201406)
キーワード水洗い不可表示 / ドライマーク表示 / 毛セーター / 羊毛収縮試験布 / 防縮加工 / 収縮率 / MA値 / 回転ドラム式洗濯機
研究概要

水洗い不可衣料品すなわち概ねドライクリーニング適用製品は,湿式洗濯(ランドリー,ウエットクリーニング)により損傷を受けやすい.しかし近年,ドライクリーニング表示品も洗濯できるとして,家庭用電気洗濯機も損傷を抑制するための改善がされてきている.
そこでまず,ドライクリーニング適用製品として毛100%セーター2種(防縮加工,未加工),収縮試験布としてAJI羊毛標準布SM12,をとりあげ,市販家庭用洗濯機による繰り返し10回の洗濯実験を7大学で同一条件により実施し,どの程度損傷劣化するか,併せてMA試験布(MA40)を判定基準として機械力の加え方との関係について調べた.また,各大学で機種を変え(標準試験機Wascator,渦巻式洗濯機)て同条件で比較実験を行なった.
使用した共通洗濯機機種およびコースは回転ドラム式洗濯機(TW-21,T社2001年製)"ドライコース".洗濯温度は20〜25℃.乾燥はネットあるいは濾紙上で平干し.評価は寸法変化から収縮率,MAn値から相対的な機械力を比較した.
その結果1)羊毛試験布は洗濯1回で縦方向が大きく収縮し,以後回数の増加にともない収縮率が累積した.試験機関間の差は殆ど認められない.2)MAn値と収縮率には高い相関性が見られた.3)セーターは機関内・間とも全体的に変動が大きいが,共通点として,(1)未加工品は丈方向が1〜2回まで伸び,3回以後ほぼ単調に収縮する(10回で10〜15%).幅方向は1〜2回で大きく収縮し(10%程度)以後あまり変化しない.ゴム編み部分の収縮は著しい(洗濯10回で袖口15%,身頃裾20〜25%).(2)防縮加工品では,丈,幅(身頃)方向とも変化が少なく(収縮率5%程度)加工効果が認められた.しかしゴム編み部分は未加工品と同程度に収縮した.4)洗濯機種の相違では,Wascatorによる損傷が著しい.以上が明らかになった.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 駒城素子, 尾畑納子, 片山倫子, 杉原黎子, 前島雅子, 山口庸子, 吉田紘子: "回転ドラム式洗濯機による毛製品の洗濯について"日本家政学会第54回大会研究発表要旨集. (2002)

URL: 

公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi