研究課題/領域番号 |
13480029
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
野田 真人 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 助教授 (00101238)
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研究分担者 |
前川 要 中央大学, 文学部, 教授 (70229285)
野堀 嘉裕 山形大学, 農学部, 教授 (80237867)
鈴木 三男 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (80111483)
安江 恒 信州大学, 農学部, 助手 (00324236)
加藤 輝隆 富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (80115162)
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キーワード | 年輪解析 / 年輪年代学 / ヒバ / 考古学 / 国際研究者交流 / 韓国 / 年代推定 |
研究概要 |
平成15年11月、鳥取大学において、全体会議が開催された。そこでは、これまでの進捗状況と今後のスケジュールが論議された。内容として、次年度が最終の取り纏めの年度になるため、各分担者が作成しているそれぞれの標準年輪系列をクロスデートさせる作業を目標におくことが確認された。目標を実現させる具体的な今後の作業として、クロスデートのための標準年輪系列の信頼度を向上させることも確認された。 今年度実施した主な調査を以下にまとめる。 1)10月に北海道森林管理局函館分局の協力を得て、前年度に引き続き、北海道南部の檜山郡厚沢部町の国有林からヒバ円盤を再入手し、前年度作成した約260年間のヒバ標準年輪系列の信頼度を向上させた。 2)青森県津軽および下北半島の調査を行い、川内と大畑、金木地点の標準年輪系列が作成され、各年輪系列の信頼度を向上させるため試料が追加された。 3)青森市の横内川多目的遊水地より出土した縄文時代のものと推定されるヒバの埋木材について年輪幅の測定を実施した。 4)檜山郡上ノ国町のヒバ材の文化財(笹浪家ほか)試料の現地調査を行った。その結果、写真撮影の許可が得られた。そのために画像情報から年輪幅の計測が可能な測器を試作し、16年度の前半に現地での撮影を計画中である。 5)韓国の研究者との共同研究では、12月に韓国南部林業研究院の研究者が来日し、韓国産アカマツとクロマツ約80個体の試料について、解析結果の報告を受けた。クロスデートの結果から、更に試料の追加が必要であり、2月には、韓国の試料採取地点の現地調査を行った。
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